ソフトバンクと富士通は11月13日、AIと無線アクセスネットワーク(RAN)を統合する「AI-RAN」の実用化に向け、パートナーシップを強化すると発表した。
AI-RANを活用することで、モバイルインフラ関連の投資効率が向上し、移動時や混雑時でも、安定した高品質の通信を提供できるようになる。またリアルタイム応答・解析の機能を活用した新たなサービス開発も可能になるという。
今後、米国テキサス州ダラスにある富士通の拠点にAI-RANの検証ラボを共同で設立し、技術検証、AI-RANの理解促進、エコシステム拡大を推進していく。またAIを適用することでRANの性能を最大化させるソフトウェアを研究開発し、実環境で通信性能を最大限まで引き出すための実証を進めるという。
両社は、2024年10月よりソフトバンクが実施しているAI-RANの屋外実証実験で協力し、富士通は、仮想無線アクセスネットワーク(vRAN)ソフトウェア、Radio Unit(無線機)などを提供している。この際、サーバ当たり20セルの同時通信が高品質に動作可能であることを確認した。その後2024年10月25日、AI-RANの2026年以降の実用化に向けたパートナーシップ強化に関する覚書を締結している。