Cloudera、AWS、Snowflakeが「相互運用エコシステム」を構築–データ共有と相互運用性を強化

藤本和彦 (編集部)

2024-12-05 14:17

 Clouderaは、Amazon Web Services(AWS)とSnowflakeを創設メンバーとする「相互運用エコシステム」を発表した。

 企業は現在、信頼できる唯一の情報源(SSOT)を実現するために、ClouderaやSnowflakeのツールを組み合わせて、データの取り込み、処理、消費の基盤を整えている。今回の協業により、ClouderaとSnowflake、AWSのサービス(S3、EKS、RDS、EC2、EMR、Athenaなど)とのデータ共有と相互運用性が強化される。

 Clouderaによると、同社顧客はSnowflakeのコンピューティングエンジンとClouderaのレイクハウスを利用して、コストを抑えながら分析とAIのワークロードを効率的に拡大したいと考えているという。また、AWSサービスやハイブリッド/マルチクラウド環境全体で、データサイロがない統一されたワークフローの実現を期待している。さらに、強力なガバナンスとリアルタイム分析を組み合わせて、効率的で安全なデータ管理とAIによる洞察を求めている。

 今回の協業により、AWS上でClouderaのデータレイク機能とSnowflakeのデータクラウドを併用できるようになり、プラットフォーム全体で統一されたデータアクセスと共有が実現する。また、AWS上で稼働するClouderaのオンプレミス/ハイブリッドのデータセットが、Snowflakeの分析機能と統合される。

 これにより、特定の分析にはSnowflakeを使いながら、全体のデータ管理はClouderaで行うことで、AWSへのインフラ投資を最大限に活用できる。また、AWSに保存されたデータを簡単にSnowflakeに移せるため、マルチクラウド戦略をサポートし、特定のベンダーに依存せずにデータを移動させることができる。

 Clouderaのセキュリティとガバナンス機能は、Snowflakeと共有するデータにも適用されるため、データの安全性と拡張性を保証する。

 例えば、AWSでClouderaを使っているユーザーは、インフラ間でデータを移動させることなく、Snowflakeを使ってさらに詳しい分析ができる。また、Clouderaのデータ処理機能とSnowflakeの分析機能を組み合わせることで、効率的なAI/MLパイプラインを作ることも可能だとしている。

システム連係の概要図(提供:Cloudera)
システム連係の概要図(提供:Cloudera)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  2. セキュリティ

    最も警戒すべきセキュリティ脅威「ランサムウェア」対策として知っておくべきこと

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]