ソリトンシステムズ、GIGAスクール構想第2期に向けた「NetAttest」を提供--ネットワーク運用を強化

寺島菜央 (編集部)

2025-01-16 07:30

 ソリトンシステムズは1月15日、GIGAスクール構想第2期に向けた「NetAttest GIGAスクールモデル」を開発・提供すると発表した。同サービスは認証アプライアンス「NetAttest EPS」とDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)アプライアンス「NetAttest D3」をベースに、運用機能を強化した特別モデルとなる。提供は3月10日を予定している。

 「NetAttest EPS GIGAスクールモデル」は、無線アクセスポイントなどのネットワーク機器と連携し、学習ネットワークのセキュリティを強化するアプライアンス製品で、デジタル証明書による認証を行い、不適切な端末のネットワーク侵入を防止する。また、承認に必要なデジタル証明書の発行から「Chromebook」を含む端末への効率的な配布までをオールインワンで提供し、高い安全性と運用の簡素化を実現するという。

 「NetAttest D3 GIGAスクールモデル」は、児童・生徒が使用する端末のネットワーク接続設定を配布するためのアプライアンス製品。同サービスは、DHCPサービスを高速かつ安定的に提供し、端末に必要な設定情報を自動的に割り当てる。NetAttest D3は、DHCPサービスに特化した専用設計により、高い処理性能と柔軟な冗長構成を可能にするという。

NetAttest EPS GIGAスクールモデルとNetAttest D3 GIGAスクールモデルのイメージ
今回提供するNetAttest EPS GIGAスクールモデルとNetAttest D3 GIGAスクールモデルのイメージ

 2019年度に始まったGIGAスクール構想の中で、ネットワークのセキュリティや快適性の課題などから、端末の活用が十分にできていないケースが見られた。ソリトンシステムズは、2024年度以降でネットワークのアセスメント体制の強化や通信環境の見直しが行われ、GIGAスクール構想第2期として、安全かつ安定したネットワーク整備が進むとする。

 今回提供するNetAttest EPSおよびNetAttest D3のGIGAスクールモデルは、こうした取り組みを支援するサービスになるとしている。NetAttestシリーズは、GIGAスクール構想第1期において全国400団体以上に採用されたという。

 新しいGIGAスクールモデルでは、従来の強みをそのままに、処理性能と信頼性をさらに向上したハードウェアを採用。加えて、管理者からアプライアンスに直接通信できない状況でもVPN接続不要でNetAttest製品の管理画面にアクセスできる「リモート管理サービス」にも対応し、多数の学校に分散設置されたNetAttest機器を効率的に管理でき、運用負担を軽減するという。

リモート管理サービスの概要
リモート管理サービスの概要

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. セキュリティ

    あなたの会社は大丈夫?--サイバー攻撃対策として必要な情報セキュリティの早分かりガイドブック

  5. セキュリティ

    いまさら聞けないPPAPの問題点、「脱PPAP」を実現する3つの手法と注目の"第4のアプローチ"とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]