ソリトンシステムズは1月15日、GIGAスクール構想第2期に向けた「NetAttest GIGAスクールモデル」を開発・提供すると発表した。同サービスは認証アプライアンス「NetAttest EPS」とDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)アプライアンス「NetAttest D3」をベースに、運用機能を強化した特別モデルとなる。提供は3月10日を予定している。
「NetAttest EPS GIGAスクールモデル」は、無線アクセスポイントなどのネットワーク機器と連携し、学習ネットワークのセキュリティを強化するアプライアンス製品で、デジタル証明書による認証を行い、不適切な端末のネットワーク侵入を防止する。また、承認に必要なデジタル証明書の発行から「Chromebook」を含む端末への効率的な配布までをオールインワンで提供し、高い安全性と運用の簡素化を実現するという。
「NetAttest D3 GIGAスクールモデル」は、児童・生徒が使用する端末のネットワーク接続設定を配布するためのアプライアンス製品。同サービスは、DHCPサービスを高速かつ安定的に提供し、端末に必要な設定情報を自動的に割り当てる。NetAttest D3は、DHCPサービスに特化した専用設計により、高い処理性能と柔軟な冗長構成を可能にするという。

今回提供するNetAttest EPS GIGAスクールモデルとNetAttest D3 GIGAスクールモデルのイメージ
2019年度に始まったGIGAスクール構想の中で、ネットワークのセキュリティや快適性の課題などから、端末の活用が十分にできていないケースが見られた。ソリトンシステムズは、2024年度以降でネットワークのアセスメント体制の強化や通信環境の見直しが行われ、GIGAスクール構想第2期として、安全かつ安定したネットワーク整備が進むとする。
今回提供するNetAttest EPSおよびNetAttest D3のGIGAスクールモデルは、こうした取り組みを支援するサービスになるとしている。NetAttestシリーズは、GIGAスクール構想第1期において全国400団体以上に採用されたという。
新しいGIGAスクールモデルでは、従来の強みをそのままに、処理性能と信頼性をさらに向上したハードウェアを採用。加えて、管理者からアプライアンスに直接通信できない状況でもVPN接続不要でNetAttest製品の管理画面にアクセスできる「リモート管理サービス」にも対応し、多数の学校に分散設置されたNetAttest機器を効率的に管理でき、運用負担を軽減するという。

リモート管理サービスの概要