シマンテックは8月24日、スパムメールの流入を減らす大企業やインターネットサービスプロバイダ(ISP)向けセキュリティアプライアンス「Symantec Mail Security 8100シリーズ」を発表した。8月中に販売を開始する。
同アプライアンスは、TCPレベルでトラフィックを調整し、ネットワーク内に入ってくる電子メール全体の量を抑制する。スパム送信者が攻撃の量や頻度を増加させても、ネットワーク内に入ろうとするスパムの量を抑えられる。その結果、不要な電子メールが企業内ネットワークに入る前に量を減少させ、スパムの攻撃に対抗できる。
企業内ネットワークに入る電子メールの量を半分以下に抑えるが、正規のビジネスメールは遅滞なく確実に受信できる。「運用管理コストや、ネットワークのボトルネック、メールインフラの費用、ストレージ容量の抑制につながる」(同社)
1台で、最大75万件のユーザーアカウント、1日3500万通以上のメールを処理できる。複数台をクラスタ化すれば、処理規模の拡張や可用性の向上が可能。
なお、同アプライアンスは電子メールを1通ずつチェックするフィルタではなく、メールの全体量削減を図る装置である。そこで、「Symantec Mail Security 8200シリーズ」などのスパム対策ゲートウェイソリューションと組み合わせることで、総合的かつ多層的な防御が行える。