NECと米オラクル(ラリー・エリソンCEO)は20日、サンフランシスコで開か れている「オラクルオープンワールド・サンフランシスコ」でグリッドコンピ ューティングやSOA、データ統合技術など、ITシステムの基盤ソフト分野にお ける開発レベルでの戦略的協業体制を強化したと発表した。
両社は、以前から開発レベルからの戦略的提携を結んでいたが、開発スペッ ク、ロードマップの開示など戦略的段階から協業するのはこれが初めて。今回 の協業強化により、NECは、「オラクル製品稼動のプラットフォームを開発ス ペック、ロードマップの段階で両社が開示しあう」(池田治巳・NECミドルウ ェア事業部事業部長)ことで、SI基盤をすみやかに顧客へ提供し、SIコストを 含めたTCO削減を訴求する。
今回、NEC、米オラクルおよび日本オラクルの各社が、エンジニアリングリ ソースをプロジェクトごとに必要に応じて割り当てる枠組みを作った。活動体 制としては、NECの担当エンジニアが米オラクルに常駐するなど3社で強力して プロジェクトマネジメントに関わる。
なお、現在、米国で開催中の「オラクルオープンワールド・サンフランシス コ」で、今回の協業の成果第1弾となるグリッドコンピューティング技術「ブ レードサーバー上でのCapacity on Demand(動的なサーバーリソース割り当て 機能)」の動態展示を行っている。