オラクル、「Project Fusion」で競合データベースのサポートを検討中

Dawn Kawamoto(CNET News.com) 2005年09月20日 11時57分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 サンフランシスコ発--Oracleは早ければ2006年3月にも、同社の「Project Fusion」製品で複数のデータベースをサポートすることを決定する可能性がある。Project Fusionは、同社が買収で取得した他社製品と自社アプリケーションを組み合わせていく取り組みだ。

 Oracleの共同社長Charles Phillipsは米国時間19日、同社のProject Fusion委員会がこの問題について議論していることを明らかにした。同委員会は、OracleがPeopleSoft、Siebel Systemsなどの企業から買収した製品の一部を統合していくプロジェクトを監督する組織である。

 Phillipsは当地で開催されている「Oracle OpenWorld」ユーザーカンファレンスで、「複数のデータベースをサポートするか否かを決定するのに、1年もかけるつもりはない。おそらく6〜9カ月で結論を出せるだろう。すでに顧客にこうした話をしており、また顧客からも問い合わせがあるので、決断のための材料はある程度そろっている」と述べた。

 Project Fusionの本格的な製品ラインは、2007年より提供開始される。これと歩調を合わせることの利点について検討している企業にとって、同社の今回の問題に対する決定は非常に重要なものになるだろう。Oracleユーザーの多数が、IBMの「DB2」といった他社のデータベースソフトウェアを利用しているからだ。特に、OracleがPeopleSoftを買収した際に取得した顧客や、Siebel Systemsを合併する際に今後取得する顧客の間で、そうした傾向は顕著になっている。

 Project Fusionの戦略を論じ合う前述の委員会は、複数データベースのサポートや同プロジェクトにおけるその他の懸案事項について、ユーザーの意見を募り、それを吟味するために結成された。Project Fusionの目的は、Oracle独自のアプリケーションを、同社が買収してきた製品と統合していくことである。こうした製品にはソフトウェアメーカーRetekやProfitLogicのものや、先にPeopleSoftが買収し、のちにOracleが取得したJ.D. Edwardsのものが含まれている。Project Fusionから最初に製品がリリースされるのは2006年の予定だが、主力製品の発表は2007年になるとされている。

 Phillipsは、IBMのDB2を利用しているユーザーが望む場合は、Project Fusionでの決定が下るまでの間、使用を継続できると話している。

 一方、ある匿名のウォール街アナリストは、OracleがProject Fusionで複数のデータベースをサポートする可能性は低いと予測し、「Oracleがサポートを決定することはまずないだろう。データベース分野は、同社の収入のおよそ80%を占めているのだから」と指摘した。

 データベースについての発言はなかったが、Oracleは米国時間18日、IBMの「WebSphere」ミドルウェア上でProject Fusion製品を稼働できるようにして、異なるアプリケーションの相互通信を実現する計画を発表した。

 Oracleはミドルウェアの重要性が次第に高まっていることを認識していると、Phillipsは述べている。

 Phillipsは、「Oracleの中には、ミドルウェアが(売上面で)データベースを凌駕するのではと感じている者もいる」と話し、アプリケーションの展開方法がある種の影響を持ち始めていることに言及した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
開発

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算