SWソフト、OS仮想化ソフトウェアを64ビット対応に

Stephen Shankland(CNET News.com)

2005-09-27 12:16

 SWsoftが「Virtuozzo」を64ビットx86プロセッサに対応させ、サーバを複数のパーティションに分割する機能を強化した。

 Virtuozzoは、LinuxまたはWindowsという単一のオペレーティングシステム(OS)を、複数の独立したインスタンスとして認識させるソフトウェアだ。同社ではこのインスタンスを仮想プライベートサーバと呼んでいる。こうした機能を利用することで、異なるソフトウェアアプリケーションを別個の区切られた領域内で動作させるのが容易になる。

 Intelの「Xeon」やAMDの「Opteron」といった64ビットx86プロセッサが実現する64ビットサポートにより、コンピュータが使用できるメモリの上限は4GBを軽く超えるようになる。大容量メモリを利用できることで、同一サーバ上で多数のジョブを処理するのも簡単になる。

 SWsoftは、2001年にLinux向けのVirtuozzoを発売し、2005年に入って同製品のWindows版をリリースした。EMCの「VMware」やMicrosoftの「Virtual Server」、オープンソースソフトウェア「Xen」などがこれと競合する製品だ。

 Virtuozzoは、ウェブサイトのホスティング企業の間で最も人気が高い。GoDaddyやRackSpaceなどを含むこうしたホスティング企業は、複数の顧客に単一のサーバを共有させる目的でVirtuozzoを利用している。

 32ビット版のVirtuozzoは1プロセッサ当たり999ドル、64ビット版は同1500ドルとなる。1つのシリコン片上に2基の処理エンジンを搭載するデュアルコアチップを用いる場合は、料金が倍額になる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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