KLab(真田哲弥社長)は、携帯電話のJava実行環境上で実行可能な小型・軽 量のJavaバイトコード・インタープリタ「J/byte Engine」を開発した。携帯 電話のJavaアプリケーションの実行制御や機能の動的な追加・削除、ファイル サイズ制限を越えたJavaアプリの開発を可能とする。
「J/byte Engine」は、Java言語で記述されたJavaバイトコードの解釈し実 行するインタープリタ。インタープリタを2階層構造にすることにより、従来 のJ2ME CLDCを採用した携帯電話のJava実行環境における、「デバッグのイン ターフェースがない」「ストレージからのクラスのダイナミックロード機能が ない」「アプリのファイルサイズ制限」といった制約を取り払った。J/byte E ngine自身のコードサイズは20KB程度まで軽量化されており、携帯電話のJava 実行環境という限られたリソースの下で、実用的なバイトコードの実行を可能 にする。また、対象アプリをエンジン上で実行させ、キー操作を一定のシーケ ンスに従ってエミュレートすることで、動作確認の自動化も可能だ。
KLabでは、今後、本技術を応用した独自性の高い製品の開発に注力する。ケー タイアプリデバッガー「Blue ICE」のソフトウェア販売を皮切りに、J/byte E ngine応用製品の販売や、関連特許を含むコア技術のライセンス供与等で年間2 億円の売り上げを見込んでいる。