米BEA Systemsは9月28日、Eclipseベースのツールを提供しているM7を買収することを発表した。M7の買収は、BEAがサンタクララで開催しているユーザーカンファレンス「BEA World 2005」の基調講演の中で、同社のCTOであるMark Carges氏により発表された。
BEA World 2005でBEAは、商用ツールとオープンソースを組み合わせることでアプリケーションの開発生産性を向上させる“ブレンド・アプリケーション”戦略を発表したばかり。M7の買収は、ブレンド・アプリケーション戦略を具現化する取り組みの1つになる。
クパチーノに本拠を置くM7は、Eclipseをベースとした「NitroX」と呼ばれる統合開発環境(IDE)を提供する開発ツールベンダー。NitroXは、オープンソースのフレームワークであるStrutsやO/RマッピングツールのHibernate、J2EE標準のJava Server Faces、JavaServer Pagesなどを含む間発環境で、高品質なアプリケーションを効率的に開発することができる。
基調講演でCarges氏は、「M7の買収により、BEA Workshopを中心に、EclipseやWebLogic Portal、WebLogic IntegrationおよびNitroXなどをすべて統合することで、より包括的なWebLogic for Javaと呼ぶにふさわしい開発環境を実現できる」と話している。