オーシャンブリッジと住友電工情報システムは10月27日、検索技術を活用したナレッジ文書共有ポータルシステムの販売などで協業すると発表した。オーシャンブリッジのウェブ対応文書公開システム「Net-It Central 6.3」と、住友電工情報の類似情報検索エンジン「QuickSolution」を連携させ、ナレッジ共有が可能な社内向けシステムを提供していく。
Net-It Centralは、米Informative Graphicsが開発したソフト。Microsoft Word、Excel、PowerPoint、Adobe PDFといった文書ファイル、AutoCADなどのCAD図面データ、TIFFなどの画像データを、ファイルサーバへドラッグアンドドロップするだけでイントラネットウェブサイトに公開できる。公開された文書は独自フォーマット「CDL」に変換され、ウェブブラウザ上で高速に表示可能となる。
QuickSolutionは、PCに保存してある各種文書ファイル、HTMLファイル、テキストファイルなどを対象に検索するデスクトップ検索ソフト。自然文による類似検索、キーワードによる全文検索、日時指定などの属性検索といった検索機能を備えており、10Gバイト(1000万件相当)のテキストなら、0.1秒以下で検索できる。
両社は、Net-It CentralとQuickSolutionを連携させることで、ウェブブラウザ上のQuickSolutionから社内に分散蓄積されたさまざまなファイルを検索可能なシステムを構築する。検索結果から必要な情報を選んでクリックすると、該当するファイルがウェブブラウザに表示される。両ソフトの連携では、ファイルをウェブブラウザに表示させるための特別なソフトや検索用辞書のチューニングが不要となっている。
なお、両社は協業活動の一環として、「製造業界向けナレッジ共有実践セミナー」と題したセミナーを11月に東京および大阪地区で共催する。両社は今後も、継続的にマーケティング活動を協力して推進するとしている。