NECは3月3日、ワールドコンピュータセンターに災害発生時にも停止することなく、業務を継続できる災害対策ソリューション「ディザスタリカバリシステム」を組み込んだ基幹コンピュータシステムを納入したことを発表した。
今回納入されたシステムは、災害対策を強化してクレジット機能の信頼性を高め、決済処理を円滑に行うことを目的に導入された。ホストコンピュータと遠隔地のバックアップ用コンピュータを100Mbpsの専用回線で接続し、両方のストレージ間で直接データ転送を行う。データ転送には、ストレージ内でバッファを持ち、更新順序を保証する「セミ同期順序保証モード」を採用。転送に際してCPUに負荷をかけない仕組みも搭載しているという。
新システム構築にあたっては、2005年9月の設計開始から2006年1月の移行終了まで4カ月の期間を要した。現行業務の変更は行っていない。