NECは3月13日、NECの中国ソリューション事業を統括するNEC信息系統(中国)(NECソリューションズ(中国))と連携し、中国における企業向けアウトソーシング事業を強化すると発表した。
これにより、NECは、日本国内のシステム運用および監視業務を中国でのオフショア運用サービスと、日本ならびに中国の顧客のサーバを中国のデータセンタで管理するデータセンタサービスを、新たに提供する。
オフショア運用サービスでは、情報システムの運用と監視業務を、中国国内に配置した専門要員で代行する。中国に設置されたサーバだけでなく、日本国内のサーバの運用もネットワーク経由で実施できるため、NECでは「システム運用にかかわる人的コストを大幅に削減可能」と説明する。
データセンタサービスでは、NECソリューションズ(中国)のデータセンタで顧客企業のサーバを管理する。基幹システムの災害対策や業務継続などとしても活用できるという。
当初、NECとNECソリューションズ(中国)は、同サービスを日本国内と、中国で日本企業向けに提供する。その後、中国の企業にも対象を拡大していく。同サービスの利用に関するコンサルティングサービスや関連機器の提供なども合わせ、中国でのアウトソーシング関連事業で今後3年間に20億円の販売を見込む。