マイクロソフトは5月23日、情報システムの運用管理のガイドラインであるITILと自社で抱える運用フレームワーク「Microsoft Operation Framework(MOF)」に沿った包括的なシステム管理を実現するソフト製品系列「System Center」を発表した。
System Centerについて、マイクロソフトは「現在の複雑なシステム環境を制御し、繰り返し作業の多くを自動化する仕組みをIT部門に提供するシステム管理製品群」と説明する。すでに提供している製品も含め、以下の製品を用意する。
- Data Protection Manager 2006:バックアップおよびデータリカバリ機能
- Reporting Manager 2007:レポーティング機能
- Capacity Planner 2006(英語版のみ):運用の事前計画およびモデル化機能
- Operations Manager 2007:インフラやアプリケーションによるITサービス稼働率および状態の監視機能。現在の「Microsoft Operations Manager(MOM)2005」の次期バージョンに相当
- Configuration Manager 2007:システム資産管理および展開管理機能。「Microsoft Systems Management Server(SMS)2003」の次期バーションに相当
- Essentials:小規模システム向け運用管理製品
- Virtual Machine Manager:仮想環境向け運用管理製品
- Service Desk(開発コード名):ヘルプデスク、インシデント管理、変更管理機能
また、マイクロソフトは、SMS 2003で管理するシステムの構成情報と、MOM 2005で管理するイベントとパフォーマンスの情報を統合してシステム管理用レポートを作成するソフト「Microsoft System Center Reporting Manager 2006日本語版」を、5月26日よりパッケージ販売する。価格は44万3000円。ボリュームライセンス「Open Business」の価格は36万7000円で、6月1日に販売を開始する。