「FIRST LEGO League世界大会」で好成績--SAPジャパンが支援する小・中学生チーム

山下竜大(編集部) 2006年05月30日 18時55分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 SAPジャパンは5月30日、米国の非営利団体であるFIRST(For Inspiration and Recognition of Science and Technology)とThe LEGO Group(レゴ)が開催した実践的なロボット工学プログラムによるロボット競技会「FIRST LEGO League(ファースト・レゴ・リーグ)」において、同社が支援する小・中学生チームが好成績を収めたことを発表した。

SAPのエンスリン氏 この日ばかりは終始ご機嫌で企業市民活動を語ったSAPジャパンのRobert Enslin社長。

 SAPジャパンの代表取締役社長、Robert Enslin氏は、企業市民活動を展開する意義について「企業として活動している地域に貢献することはあたりまえのこと。企業は利益を追求するだけではなく、地域の発展も考えなければならない」と言う。

 SAPの企業市民活動は、「教育」と「ガバナンス」の領域で展開されているが、日本ではまず「教育」の領域から企業市民活動をスタート。FIRST LEGO Leagueへの参加はその取り組みのひとつとなる。Enslin氏は「技術を革新して行くには教育が不可欠となる」と話している。

 SAPジャパンでは、2005年よりFIRST LEGO Leagueに挑戦する子どもたちを支援。2006年4月下旬から5月上旬にジョージア州アトランタおよびオランダ・アイントホーヘンで開催された世界大会に、9歳から15歳までで構成される3チーム24名と共に出場した。今回の大会には、31カ国より7500チームが参加し、世界大会には130組が出場している。

日本から参加した子どもたち 世界大会に出場した9歳から15歳までで構成される3チーム24名と各国からの参加チーム。小さな国際交流の場になったという。

 アトランタで開催された「FLL World Festival」に参加したチーム「SAP Eleven(SAPイレブン)」はチームスピリット部門特別賞を、「SAP Edisons(SAPエジソンズ)」はチームワーク部門第3位およびプログラミング部門特別賞を受賞。また、オランダで開催された「Open European Championship」には「SAP Light Bird(SAPライトバード)」が出場し、ロボットパフォーマンス部門で15位を獲得している。

レゴブロックでできたトロフィー さすがにレゴが主催する大会。トロフィーもレゴブロックでできている。

 FIRST LEGO Leagueは、FIRSTとレゴの提携によって作られた9〜14歳(欧州では10〜16歳)の子どものための国際的な教育プログラム。教育用レゴ「マインドストーム」をベースに開発されたロボットによる時間や点数、プログラミングスキルを競い合う競技だけでなく、毎年設定されるテーマに基づいたリサーチの発表など、楽しく科学技術を学ぶことができる工夫がなされている。

世界大会のメダル FIRST LEGO Leagueで授与されたメダル。

 2005年のテーマは「オーシャン・オデッセイ〜ボクたちは海へ向かう」で、子供たちは水質汚濁や環境保護などについて研究し、海の健全な環境状態や、生物学的多様性、生産性を次世代のために維持していくことを目指した研究が発表されたという。

 SAPでは同大会への参加にあたり、世界中の社員が参加するSAP初のボランティアイニシアティブを発足。同プログラムを通じ、地域社会との結びつきを深め、子供たちが自らの独創性を見出し、発揮していくことを支援した。イニシアティブには世界で170名のSAP社員が参加を表明し、700名の子供たちのコーチや指導者としている。

レゴで作成されたロボット 教育用レゴ「マインドストーム」をベースに開発されたロボットによる競技だけでなく、テーマに基づいたリサーチの発表など、楽しく科学技術を学ぶことができる工夫がなされている。

 今回、SAPジャパンでは、同社の15名の社員が50名の子どもたちと共に5チームを編成して同大会に参加している。日本の予選大会には、75チーム400名が参加し、4チームが世界大会に出場。その内、3チームがSAPジャパンが支援するチームだった。

 SAPジャパンでは、すでに2006年度のFIRST LEGO Leagueへの参加も表明。2006年のテーマである「Nano Quest(ナノ・クエスト)」に基づいた課題に対応すべく準備を進めているという。2006年9月には、FIRST LEGO Leagueよりミッションおよびリサーチ課題が各チームに発表される予定となっている。

 同社はFIRST LEGO League以外にも、企業市民活動への取り組みの一環として、「University Alliances」を展開。日本国内の17大学における定期講座や講演の実施およびSAP製品の提供などを実施している。

 そのほかグローバルには、人権尊重、国際労働基準の明確化、環境保護などに取り組む「UN Global Compact(国連グローバルコンパクト)」や「Transparency International」など、ガバナンス領域における活動も実施している。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
経営

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]