NECは6月9日、カメラによる映像監視と非接触ICタグ(RFIDタグ)による個人認証を組み合わせた、次世代型のセキュリティシステムを開発したと発表した。同システムは、監視カメラの映像とRFIDタグの情報をもとに、人物の素性などを総合的に判断し、不審者として警報を発するかどうかなどを決める。
カメラの映像から、動いている人や車などをリアルタイムで検知する映像監視技術と、UHF帯で自律的にID情報を発信するRFIDタグを組み合わせる。
たとえば企業の本社ビル内などで、RFIDタグを持った人物と持たない人物を同時に検出した場合、監視カメラの映像で2人が一緒に行動しているのが分れば、片方は社員、片方は取引先であるから警報を発しない、といった柔軟な判断を行えるという。
今後は同システムをベースに、空港、鉄道、発電所、研究所といった公共施設の監視システムなどを開発する。また勤務管理、物流管理などの業務支援システムにも応用していくという。