日立製作所は6月29日、食品工場の衛生管理業務効率化に向けて、製造・保管室内などで温度・湿度のモニタリングや環境微生物の浮遊状況をリアルタイム推測を可能にする「無線環境モニタリングシステム」を竹中工務店と共同開発したことを発表した。
同システムは、日立が開発したセンサネットワーク情報システム「日立AirSense」によって、温度、湿度、およびパーティクル(空気中の微小な粒子)数の3つの環境変数をモニタリングし、それらをリアルタイムで監視し、測定エリアにおける浮遊菌の浮遊状況をリアルタイムで推測する機能を備えている。無線センサ技術を活用し、生産ラインの変更に対応しやすいことが特徴だ。
両社は、2005年5月から竹中工務店東京本店厨房で実証実験を実施してきた。今後は、食品関連施設への提案活動をスタートさせ、医薬品や化粧品の関連施設などへの展開も図る。