SAPジャパンは7月21日、内部統制簡易診断サービスの本格提供を同日より開始すると発表した。分析結果は無料で提供される。
SAPジャパンでは、6月より20社を超える企業に対して試験サービスを行ってきた。「COBIT」を参考に、SAPジャパンが独自に設定した約50の質問項目をもとに、企業のITに関連する内部統制活動の状況を診断し、その分析結果を診断レポートとして無料で提供する。
COBIT(Control Objectives for Information and related Technology)は、米国の情報システムコントロール協会(ISACA:Information Systems Audit and Control Association)が提唱したITガバナンスの成熟度を測るためのフレームワークだ。
診断レポートは、質問表回答後1〜2週間で作成され、業務の文書化、プロセスの徹底、履歴管理などの視点から診断し、30から50ページにまとめて提供されるという。各視点からの絶対値評価に加えて、これまで診断した企業全体の平均値や評価の高かった企業の平均値との比較結果、対応すべき課題の提示、および課題を解決するためにアプリケーションを導入する場合のコスト削減試算などが含まれる。