サイファーゲートとマイボイスは9月4日、「顧客データベース暗号化」に関する実態調査について共同調査し、2006年8月4日〜7日に440件の回答を集めたことを明らかにした。
同調査によると、顧客情報漏えいは事業継続性を左右しかねない重要な問題であるとほぼ100%が認識している。また、漏えい対策として、企業側はネットワークセキュリティ対策や物理的なセキュリティ対策はほぼ完了している状況であることがわかった。
ファイアウォール、IDS、SSLなどのネットワークセキュリティ対策はほぼ完了しているとの回答は89%、サーバールーム内の監視カメラや入退出管理などの物理的セキュリティ対策をほぼ完了しているとの回答は75%に上った。
一方、データベースへのセキュリティ対策を見ると、アクセス制御対策は金融・保険が78%、運輸・通信が73%実施しており、アクセス監視・ログ監視は金融・保険が88%、運輸・通信が83%実施済みという結果になっている。だが、データベース暗号化の実施率は他の対策と比較して低く、金融・保険で52%、運輸・通信で44%、サービスでは28%にとどまっている。
調査対象は、ネットコミュニティ「MyVoice」の登録メンバー。金融・保険業、運輸・通信業、サービス業の従業員300人以上の企業において情報システム業務に携わっている30歳以上の会員が対象となった。ウェブ形式のアンケート調査により調査を行った。回答者数は440人。