日立製作所は10月30日、ITIL(IT Infrastructure Library)を適用した情報システム運用サービス(ITマネジメントサービス)をオンサイトで行う「オンサイトサービスデスク&サポート」の提供を11月1日から開始すると発表した。
同サービスで日立は、システム運用上の問題解決支援、稼働管理支援や構成管理などの各種サービスをオンサイトで行い、迅速な問題解決やさらなる運用効率の向上を支援する。日立電子サービスと共同で開発された。提供される項目は以下の通り。
- 問題解決支援:
・オンサイトサービスデスクの設置、インシデント管理、問題管理の実施
・サービスレベルの測定に基づく、結果評価と改善 - 稼働管理支援:稼働情報の蓄積・集約、それらに基づくキャパシティ・可用性に関する改善策の提案
- 構成管理:システム構成情報の定期的更新、管理、報告など
- 修正変更:変更管理と修正手順作成、変更作業の実施
- システム監視:
・全てのサービス項目のベースとなるシステム監視を、統合システム運用管理「JP1」により実施
・合意された手順に沿った回復作業の実施など
日立製作所では、運用の可視化を図り、運用コストを20%削減しているという。また日立電子サービスは2005年にITILに関する認証機関でああるitSMFから「BS15000」の認証を取得し、2006年には、BS15000をベースにした国際規格「ISO20000」の認証を取得している。今回のサービスでは、これらのノウハウを反映させていくとしている。
今後3年間で100サイトからの採用を目指す。