日本IBMは11月29日、複数のアプリケーションを組み合わせて新しい機能を作成するマッシュアップ開発ソフト「Lotus Expeditor V6.1」を出荷開始した。オープンソースのソフト開発環境であるEclipseに対応している。
同ソフトを使うと、企業内で利用されている既存のアプリケーションを組み合わせて、新たなアプリケーションを作れる。J2EE機能やWebサービス用情報をクライアント側に実装できるため、Webサービスなどと組み合わせて新機能を実現する場合でも、サーバ側でソフトを開発する必要がない。
クライアントをネットワークに接続していない環境でもオンライン状態と同様の作業が行えるので、ユーザーの作業効率化やサーバの負荷軽減につながるという。クライアントに最新版ソフトを自動配信する機能を備えており、「管理時間とコストが30%以上削減されることが期待できる」(日本IBM)。
Lotus Expeditorの技術はIM(インスタントメッセージング)基盤ソフト「Lotus Sametime 7.5」に採用済みで、日本IBMは「Lotus Notes」用クライアントの次版「Hannover」(開発コード名)でも採用する。さらに、20社以上のソフト会社が、Lotus Expeditor V6.1対応ソフト製品の提供を予定している。
価格は、「Lotus Expeditor V6.1 Enterprise Edition」が858万円(1CPU/サーバ)、「Lotus Expeditor V6.1 Client」が1万4200円(1ユーザー)となる。