大日本印刷(DNP、北島義俊社長)とヒューマンテクノロジーズ(藤村高寛社長)は1月29日、ICタグを利用した出退勤管理システム「King Of Time(ICタグ版)」を開発し、同日から共同で販売を開始したと発表した。両社合わせて、07年度に50社への導入、1億円の売り上げを見込んでいる。
ヒューマンテクノロジーズの勤怠管理システム「King Of Time」を活用した製品。店舗や事務所にあるPCにICタグリーダーを接続し、ICタグをかざすだけで、タイムカードと同様に出退勤時刻データを記録することができる。記録された時刻データはインターネットや社内LANなどを通じて管理サーバーに蓄積され、労務状況の分析や給与計算などに利用できる。
勤務シフト表の自動作成機能なども搭載しており、労務管理の自動化や負荷軽減が図れる。発行するICタグは、カードタイプとラベルタイプから選択でき、ラベルタイプは社員証などに貼り付けて利用する。
価格は、ICタグリーダーが1台9800円、ICタグはラベルタイプが1枚200円から、カードタイプが1枚500円から。ASPサービスの月額利用料が 1ユーザー300円。従業員300人、拠点3か所の場合の価格モデルは、初期費用が8万9400から、月額利用料が9万円。
ヒューマンテクノロジーズの「King Of Time」は、指紋認証を用いて出社・退社時刻を記録・管理しており、一人ひとりの認証に時間が掛かるために入退出に支障が出ていた。また、水仕事で指紋の判別が難しい職場や業務上手袋が必要な職場など、指紋認証が適さないケースもあり、多様な業態に広く展開できなかった。ICタグを用いることで、こうした課題を解消できるとともに、機器の導入コストも抑えられる。
大日本印刷=http://www.dnp.co.jp/
ヒューマンテクノロジーズ=http://www.h-t.co.jp/