日立システムアンドサービスは、同社のオフィス内のセキュリティ強化やPCの運用・管理コスト削減を実現するソリューション「THINkbox」にシンクライアント端末「CLEARCUBE I8330 I/Port」をラインアップに加え、3月1日から販売を開始した。
これまで日立システムは、米ClearCubeのシンクライアント端末として、ブレードクライアントと1対1で接続し、CAD業務などに適している「CLEARCUBE C/Port」と、ブレードクライアントとはネットワーク経由で接続する「CLEARCUBE I/Port」を提供してきた。CLEARCUBE I8330 I/Portは、CLEARCUBE I/Portの後継機種。
今回のCLEARCUBE I8330 I/Portは、CLEARCUBE C/Portで使用していたClearCube独自の通信技術である「TDX」(Transparent Desktop eXtension)を拡張した新技術の採用により、ネットワーク経由での処理速度が、従来のWindows標準の「RDP」(Remote Desktop Protocol)を使用しているCLEARCUBE I/Portと比較し、ネットワークに負荷がかかった状況で約1.5倍の処理速度を実現するとしている。
また、ブレードクライアントを遠隔地のマシンセンターなどにまとめて設置することで、ブレードクライアントのメンテナンスや故障機器の入替えなどの一元管理が可能になる。
CLEARCUBE I8330 I/Portは1台4万5600円。日立システムは、THINkboxソリューション全体で、今後3年間で8億円の販売を目指す。