中堅企業向け内部統制支援スイートにMS Officeを全面適用--TIS

梅田正隆(ロビンソン)

2007-03-26 13:16

 システムインテグレーターのTISが内部統制ソリューションの提供を開始したのは2006年1月のこと。TISが提供する内部統制ソリューションの幹となっているのは、企業における内部統制のベースをつくるコンサルティングにある。現在、20社超の企業が同社のソリューションを提供中で、顧客は売上高で数兆円から数千億円規模の大手が中心となっている。コンサルティングをトリガーとしたソリューションであり、Microsoft Officeファミリーの一製品である「Visio」をトリガーとしたものではなかった。

 そうした中で、同社がVisio 2003を使った内部統制文書の作成支援ツール「IC-Vision Desktop Edition」を発表したのは2006年10月のことだ。内部統制の取り組みにおいては、まず内部統制文書の3点セットといわれる「業務記述書」「業務フロー」「リスクコントロールマトリックス」を作成し、管理していく必要がある。しかも、今後は毎年、これらの3点セットを取りまとめていくことになるため、何らかのテンプレートが必要になる。

 Excel、Word、PowerPointといった身近なOfficeアプリケーションを使っても、これらを文書化することは可能だが、3つの文書間で整合性を取る必要があり、たとえばそれぞれの項目をExcelで付き合わせていくのは、かなり厄介な作業となる。それを一つに取りまとめて扱えれば効率的だ。

 Visioを使用するIC-Vision Desktop Editionは、同社で開発したテンプレートや、プロティビティジャパン標準のRCM(リスクコントロールマトリックス)テンプレートを組み合わせて、内部統制文書の作成や、その管理を効率化するシステムだ。

IC-Vision画面写真 TISが提供する、Microsoft Visioを採用した内部統制文書化作業支援ツール「IC-Vision」。業務フロー図、リスクコントロールマトリックス、業務記述書の整合性を取りながら、それらの3点セットを統合管理できる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]