富士通は4月11日、セキュリティ対策の強化を図ったネットワークサーバ「IPCOM(アイピーコム)EX」シリーズの販売を開始した。
今回の発表で同社は、システムフロント統合の「IN」シリーズ、ネットワーク・セキュリティの「SC」シリーズ、ネットワーク最適化の「NW」シリーズ、サーバ最適化の「LB」シリーズに体系化して提供する。サーバを集約するロードバランサにセキュリティ機能を統合したことで、設置スペースと消費電力を大幅に削減した。
現行のEXシリーズのすべての機能を実現するINシリーズは、UTM(Unified Threat Management:統合脅威管理)搭載ロードバランサとして、サーバ負荷分散、帯域制御、リンク負荷分散、ファイアウォール、IPS、アンチウイルス、ウェブコンテンツフィルタリングなどの機能を提供する。19インチラックの1Uサイズで、RoHS指令に対応している。
その他の3シリーズは、INシリーズの個別機能を目的別に切り分けた製品として提供される。どのシリーズも、最上位モデルであれば、INシリーズへのアップグレードが可能となっている。それぞれのシリーズに搭載される主な機能は以下の通り。
- SCシリーズ(ネットワークセキュリティ):ファイアウォール、IPS、アンチウイルス、ウェブコンテンツフィルタリング
- NWシリーズ(ネットワーク最適化):帯域制御、リンク負荷分散、アンチウイルス、ウェブコンテンツフィルタリング
- LBシリーズ(サーバ最適化):サーバ負荷分散、帯域制御
価格は、INシリーズが420万円から、SCシリーズが58万円から、NWシリーズが65万円から、LBシリーズが210万円から。SCシリーズとLBシリーズは出荷済み、INシリーズとNWシリーズは4月中旬から出荷する予定だ。
今後2年間で1万5000台の販売を目指す。
