制作代理のロフトワークは4月18日、マイクロソフトから新たに発売されるウェブクリエーター向けツールスイート「Microsoft Expression Studio」に関するアンケートの結果を発表した。
調査によれば、Expressionを知っていると答えた人は35%で、使いたいと希望する人は74%だった。ロフトワークは、回答者の45%がMac OS Xのユーザーであることを考慮すれば、意外なほど関心が高い、としている。
また、クリエーターの標準環境であるアドビシステムズのツール群について質問したところ、PhotoshopやIllustratorについては、9割の人が機能や使い勝手について満足しているものの、8〜9割の人が「価格が高い」と考えていることが分かった。
Flashを使用しているクリエーターは5割以上で、約半数が機能に満足していると回答。ウェブ構築のツールであるDreamweaverについては6割が使用し、その中で半数を超える人が機能に満足していると回答するなど、アドビシステムズ製品に対する支持が高いことが明らかになった。
一方で、「面白い機能や・便利な機能」があったり、「価格面でのメリット」があれば、積極的に新しいデザインツールを使いたいという意見も多く、デザインツールの選択肢の少なさに物足りなさを感じているクリエーターも多かった。ロフトワークでは、マイクロソフトが従来のオフィス製品のような継続的な提供、Macへの対応などを進めていけば、その層からの支持をきっかけに、シェア拡大の可能性が高まる、と見ている。
アンケートは、ロフトワークが運営するクリエーター向けコミュニティサイト「ロフトワークドットコム」の登録クリエーターを対象に、3月2日〜12日に実施された。有効回答数は318名で、回答者の使用OSの内訳(複数回答)は、Mac OS 9が72人、Mac OS Xが144人、Windows 2000が22人、Windows XPが212人、Windows VISTAが4人、その他が10人となっている。