フロンティア・ドメインと蒼天は6月5日、企業内のクライアントPC資産管理とネットワーク接続監視機能をワンストップで提供する統合ソリューションを、共同で開発、販売するための業務提携を行うと発表した。
このソリューションは、フロンティア・ドメインの製品であるネットワーク接続監視製品「NETMETRIX Enterprise Edition」と、蒼天のPC資産管理製品「LogVillage」の組み合わせによって提供される。
NETMETRIX Enterprise Editionは、企業内ネットワークに接続されている機器のIPアドレス、MACアドレス、Windows情報などを取得し、記録できるソフトウェア。未登録の端末が接続された場合には、メールやポップアップなどでアラートを出すことができる。また、SNMP対応のネットワーク機器のポートに対して、遮断や接続の管理を行える。
LogVillageは、管理対象のクライアントPCにおけるアプリケーション実行、ログオン、ウェブアクセス、印刷などの操作履歴を記録、保存できるほか、OSのバージョンやパッチの適用状況、ハードウェア情報、インストールされているアプリケーション情報などの資産情報を収集し、一元管理できるソフトウェア。事前に設定された操作(特定のキーワードを含むウェブサイトへのアクセス、特定のプログラムのインストールや実行)などを検知した場合に、アラートを出すことも可能。
両製品ともクライアント環境に専用のソフトウェアをインストールする必要のないエージェントレス方式を採用している点が特長で、導入にあたって、既存の環境への負荷を最小限に抑えつつ、企業内ネットワークへのPCの接続状況の監視や、ハードウェア、ソフトウェアの資産管理が行えるという。
フロンティア・ドメイン社長の高橋寿仁氏によれば、今回の両社の業務提携により、NETMETRIX Enterprise EditionとLogVillageの両製品を一元的に管理できるウェブコンソールを7月をめどに提供するほか、これらの組み合わせを「統合IT資産管理ソリューション」として、積極的に販売していくという。
このソリューションでは、同様の機能を提供する他ベンダーの管理製品と比べ、「管理クライアントが3000台程度の規模であれば、導入コストは約5分の1。エージェントレス方式の採用により、運用のランニングコストも同程度の削減が可能」(蒼天、代表取締役の芦辺多津治氏)とする。
両社では、2008年3月までに、この統合ソリューションの500社への導入を目指す。6月11日より幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2007」の蒼天ブースで、両社の提携について紹介される。