マイクロソフトは6月29日、企業のWindows Vista導入を支援する「Microsoft Desktop Optimization Pack 2007(MDOP)」の提供を米国時間の7月1日に開始すると発表した。
MDOPは、アプリケーションを仮想化する「Microsoft SoftGrid Application Virtualization」をはじめ、ソフトウェア資産管理製品「Asset Inventory Service(AIS)」(ベータ版)、エラーレポート管理の「System Center Desktop Error Monitoring(DEM)」、ポリシー管理の「Microsoft Advanced Group Policy Management(APGM)」、PCのクラッシュ/ブート時の問題やその復旧にかかるコストを最小化するツールセット「Diagnostics and Recovery Toolset(DaRT)」――の5つから構成される。
SoftGrid Application Virtualizationは、アプリケーションを仮想化し、サービスとしてクライアントへの配信を可能にする。IT技術者は動作検証やテストなどに関する工数を軽減することが可能になるという。
AISは、企業内のソフトウェア資産を「Microsoft Asset Inventory Service Application Knowledgebase」にある43万以上のソフトウェアデータと照合し、管理レポートを作成、ソフトウェア資産管理を容易にするというもの。DEMは、エラーレポートを集中的に管理し、OSとアプリケーションの障害の管理、分析を行うツールだ。
APGMは、グループポリシーの変更・管理を柔軟に行うためのものであり、DaRTは、クラッシュ、ブート時の問題と復旧にかかるコストを最小化するツールセットとなっている。今回提供されるのは、Windows XPに対応となっている。
ボリュームラインセンスユーザー向けのメンテナンスプログラムであるソフトウェアアシュアランスの契約ユーザーは年間契約により利用でき、Microsoft Volume License ServicesとMSDNを通して提供される。