フォーティネットジャパンは7月5日、6月のウイルス対処状況レポートを発表した。このレポートは、フォーティネットのセキュリティアプライアンス「FortiGate」が発見した脅威をまとめたもの。
レポートによると、6月の脅威トップ10は「W32/Dialer.PZ!tr」が13.43%で1位、「W32/Bagle.DY@mm」が10.05%で2位、「W32/Netsky.P@mm」が7.11%で3位となった。6月も引き続き、Dialer.PZが他の大量メールワームをしのいで全盛を極めた。また、トップ10の顔ぶれも5月とほぼ変わらない結果となっている。
フォーティネットでは、アニメーション カーソルの脆弱性を利用する「ANI07.A」(5位)に注目している。これは、標的としている脆弱性がすでにパッチが適用されているうえ、トップ10リストの中では唯一、ワームそのもの、あるいはワームに関連した脅威ではないためとしている。
悪意ある攻撃者は、この順位を記録するために人気の高いウェブサイトを利用し、悪意あるアニメーション カーソルをアップロードしてきたと考えられるという。