業界タイムマシン19XX--Trip6:哀・おぼえていますか?(前編) - 2/5

大河原克行

2007-07-13 13:45

 ……ようこそ、「業界タイムマシン」のコックピットへ。私は、ナビゲーターの大河原克行です。このコーナーでは毎回、IT業界の歴史を、当時の写真を交えながらご紹介していきます。
 さて、今回のテーマは、「哀・おぼえていますか?(前編)」です。
 IT産業には、発表時点では、大きな注目を集めながら、激動の歴史の荒波に揉まれ、消えゆく運命をたどった製品、サービス、コンセプトが少なくありません。その様相は、まさに群雄割拠、栄枯盛衰の激しいIT産業を物語るものともいえます。今回と次回は、IT産業の荒波に消えていった製品などを振り返ってみましょう。
 それではこれから、あなたをIT業界の過去へと誘います……。(画像をクリックすると、次のページへ進みます)
 1993年6月、パソコンと、FAXやプリンタ、電話機といった各種OA機器との接続を目指すアーキテクチャとして、マイクロソフトから発表されたのが、「AT WORK(アットワーク)」である。日本では同年の11月24日に発表。会見には、写真のように、Bill Gates氏が駆けつけるという力の入れようだった。また、NECやリコーの幹部らが出席し、この会見を盛り上げて見せた。ゲイツ会長は、「コンピュータをよりシンプルにし、誰にでも使えるようにするには、オフィス機器との統合が必要。その最善の手段がAT WORKである。これを実現するためには、とくに日本の事務機器メーカーとの連動が重要であり、幅広いメーカーに参加を呼びかける」と語った。その後、日米欧の主要企業70社がAT WORKへの対応を発表したが、結果として、AT WORK対応機器が少なく、それから2年後に発売されたWindows 95以降、消えてなくなった。(画像をクリックすると、次のページへ進みます)

 1993年6月、パソコンと、FAXやプリンタ、電話機といった各種OA機器との接続を目指すアーキテクチャとして、マイクロソフトから発表されたのが、「AT WORK(アットワーク)」である。日本では同年の11月24日に発表。会見には、写真のように、Bill Gates氏が駆けつけるという力の入れようだった。また、NECやリコーの幹部らが出席し、この会見を盛り上げて見せた。ゲイツ会長は、「コンピュータをよりシンプルにし、誰にでも使えるようにするには、オフィス機器との統合が必要。その最善の手段がAT WORKである。これを実現するためには、とくに日本の事務機器メーカーとの連動が重要であり、幅広いメーカーに参加を呼びかける」と語った。その後、日米欧の主要企業70社がAT WORKへの対応を発表したが、結果として、AT WORK対応機器が少なく、それから2年後に発売されたWindows 95以降、消えてなくなった。(画像をクリックすると、次のページへ進みます)

写真提供:大河原克行

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