17日(米国時間)、Java Persistence APIの次期仕様である「Java Persistence 2.0」が、Java Community Process(JCP)に提出された。Java Persistence 2.0は、Java Specification Request(JSR)317となる。
Java Persistence APIは、Java EE 5やJava SEにおいて、Javaオブジェクトとリレーショナルデータベースをマッピングするための仕様。Java Persistence 1.0の実装としては、TopLink Essentialsがある。同様のツールとしてJBoss(Red Hat Middleware LLC)のGaving King氏が作成した、Hibernateも挙げることができる。
JSR 317のSpecification Leadは、EJB3.0の策定でも活躍したSun MicrosystemsのLinda DeMichiel氏。Expert Groupのメンバーは執筆時では不明だ。今回のJava Persistence 2.0の仕様は、Java Servlet 3.0と同様に、Java EE 6のリリースに間に合うようにゴールが設定されている。
Java Persistence 2.0では、全般的には既存のO/Rマッピング機能を強化するものとなっている。
詳細な内容としては、Java Persistence クエリー言語の追加、クエリー設定とエンティティマネジャーの設定の標準化、DDL生成と"Java2DB"マッピングをサポートし追加するメタデータの標準化、エンティティのデタッチメント、マージ、およびパーシステンスコンテキストマネジメントの追加的な標準化などが挙げられている。