MyEclipseとは?
MyEclipseは米Genuitecの提供するEclipseベースの商用IDEで、Java開発全般をサポートしている。オープンソースのプラグインでカバーできる部分はオープンソースのものを利用し(Eclipseプラグインに限らず、たとえばUMLサポートについてはスタンドアロンのSwingアプリケーションであるArgoUMLをベースにしている)、不足している機能については独自に開発している。
GUIアプリケーションからJavaEE 5によるエンタープライズアプリケーション、そしてAjaxもサポートするなど非常に高機能だ。なお、国内では日立製作所から日本語版が提供されている。提供形態は、All-In-One形式(Eclipse本体を含んでおり、スタンドアロンで動作可能)とプラグイン形式(Eclipseは別途必要)の2種類が用意されている。
新機能一覧
本稿執筆時点の最新バージョンであるバージョン5.5では非常に多くの新機能が追加された。中でも特に重要な新機能を以下にあげる。
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サポートするプラットフォームの追加
- Windows VISTA対応
- Eclipse 3.2.2対応
- Eclipse WTP 1.5.4対応
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Java EE 5
- Java EE 5のEARプロジェクトに対応したライブラリを追加
- EJBプロジェクトにJPA/DBエクスプローラ
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EJB3/JPA
- 各種Enterprise Beanの作成ウィザード
- アノテーションのコンテントアシスト/バリデーション
- DBからのリバースエンジニアリング
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Webアプリケーション開発の強化
- Spring 2.0のサポート
- 新しいビジュアルJSFページデザイナ
- Faceletsサポートの強化
- 対応アプリケーションサーバの追加
- ASP、PHPページのビジュアル編集をサポート
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データベース対応
- Apache Derbyの組み込み
- MySQL 5サポートの大幅な強化
本稿ではMyEclipseの豊富な機能の中から、EJB3開発支援機能、Mattise4MyEclipse、JavaScript/Ajax開発支援機能について取りあげる。