10月9日(デンマーク時間)、Secuniaはベクトルグラフィックソフトウェアである「Adobe Illustrator」にシステムアクセスの脆弱性が発見されたと公表した。影響度は、5段階中上から2番目の「Highly critical」に位置づけられている。
この脆弱性は、IllustratorがPNGとBMPイメージファイルを処理する際に、PNG.8BIとBMP.8BIの入力バリデーションエラーが発生してしまうことが原因。これが悪用されると、PNGファイルかBMPファイルを展開する際に、ヒープベースのバッファオーバーフローが引き起こされるという。
影響を受けるバージョンは、Adobe Illustrator CS3。SecuniaはAdobe Illustrator CS3でこの脆弱性を確認しているが、他のバージョンでも影響を受ける可能性があるとしている。
回避策はAdobe Systemsが提供しているパッチを適用すること。
この発表にあわせ、Adobe Systemsはセキュリティアドバイザリ「Adobe - Security Advisories : Illustrator CS3 update to address potential security vulnerabilities」を発行している。