Uncommons Mathsプロジェクトは11月19日、Java向け数学ライブラリ「Uncommons Maths 1.0.2」を初めてリリースした。
Uncommons Mathsは、Java 5以上で動作する乱数を中心とした数学のライブラリ。Javaの標準ライブラリに搭載されている乱数生成器は統計的な欠陥があり、また、その問題点を解消したSecureRandomクラスは非常に動作が遅い。Uncommons Mathsはそれらの代替となる乱数生成器であり、標準の乱数生成器よりも動作速度が速く、欠陥もないと謳っている。
Uncommons Mathsには「メルセンヌツイスタ」「セルオートマトン」「AES非線形」の3つの生成アルゴリズムが搭載されている。また、確率分布の種類に関しては、Javaの標準ライブラリで提供されている「一様分布」「正規分布」のほかに、「二項分布」「ポアソン分布」「指数分布」のクラスを提供している。さらに、乱数の種の取得に関しては、「/dev/random」からの値の読み取りや、乱数提供サービス「RANDOM.ORG」の利用もサポートしている。