c)「llSetCameraEyeOffset()」
LSL Portalでの「llSetCameraEyeOffset()」の定義は次のようになっている。

ここでは、「視点の位置」を指定できる。下図左では「llSetCameraEyeOffset(<-5.0, 0.0, 2.0>);」と指定しているが、下図右では「llSetCameraEyeOffset(<-10.0, 0.0, 2.0>);」と指定し、視点をさらに-5m移動している。


右図はオブジェクトのローカル角度を示している。この図から分かるように、この場合、視点をX軸方向に-5m移動させることは、バイクの後ろへ5m移動させることになる。
d)「llSetCameraAtOffset()」
LSL Portalでの「llSetCameraAtOffset()」の定義は次のようになっている。

ここでは、「視点の方向」を指定できる。下図左では「llSetCameraAtOffset(<3.0, 0.0, 2.0>);」と指定しているが、下図右では「llSetCameraAtOffset(<3.0, 0.0, 0.0>);」としてオブジェクトのZ方向に-2m分だけ値を変えてして設定したため、視点方向が下に向いている。

さて、?ブロックが終了した。まだ、バイクに乗って、「どこにどの向きで座るか」、または「どの方向を向くか」の指定が済んだところだ。
次回は?ブロック以降に進もう。いよいよエンジンの中核部分へと入る。少々難しくなるが、がんばろう。それでは、次回もお楽しみに。

大槻透世二サイバーアドベンチャー(株)
代表取締役社長/CEO
デジタルハリウッド大学院
次世代インターフェース研究室 研究員
Second Life研究室 研究員/プロデューサー
Linden社推薦 Second Lifeセミナー講師
東北大学心理学専攻卒業。1年間のLA留学を経て、ソリッドレイ研究所でバーチャルリアリティのシステムインテグレーション、立体映像システム構築、HMDシステム構築などを経験。IT系コンサルティング会社を経て、デジタルハリウッド大学大学院コンテンツマネジメント修士課程修了(MCA)。その後、Linden Lab本社にてSecond Lifeカリキュラムのトレーニングを受ける。現在デジタルハリウッドにて「Second Life」セミナーを開催。また、バーチャルリアリティ、メタバース関連のシステム開発/プロデュースを行うサイバーアドベンチャー(株)を設立し、そのCEO職に就いている。