Leopard解体新書--第7回:Core AnimationでCover Flowを体験 - (page 2)

木下誠(HMDT)

2007-11-26 17:54

ユーザインタフェースのアニメーション

 さて、皆さんは「アニメーション」というと、何を思い浮かべるだろう?テレビで流れているアニメーション番組だろうか。それとも、Flashで作成したようなアニメーションコンテンツだろうか。

 Core Animationが行なうアニメーションは、ユーザインタフェースのアニメーションになる。Mac OS Xには、ボタンやスライダーやスクロールバーといったGUIのユーザインタフェースがあるが、それをそのままアニメーションさせてしまおう、というのがCore Animationだ。

 どういうものなのか、サンプルで体験してみよう。Appleの開発者向けサイトであるADC(Apple Developer Connection)で、CocoaSlidesというサンプルが配布されている。これをダウンロードしてほしい。ダウンロードしたファイルを展開すると、中にCocoaSlides.appというアプリケーションがあるので、これをダブルクリックしよう。

CocoaSlieds CocoaSlieds.appファイル

 起動すると、デスクトップピクチャを、いまとなっては懐かしいフィルムのスライドとして表示してくれる。

 下の方に、「Layout」というポップアップメニューがある。ここから配置の仕方を指定すると、スライドをその位置にアニメーションさせながら動かしてくれる。ここに、Core Animationが使われているのだ。

 注目してほしいのは、スライドに付いているチェックボックスだ。アニメーションを行なうと、スライドが回転して傾くのだが、そのままの状態で、いつもと何も変わらないように、このチェックボックスを使うことができる。これが、ユーザインタフェースのアニメーション、ということだ。

散らかった状態でも、チェックボックスが有効 散らかった状態でも、チェックボックスが有効

 ちなみにこのCocoaSlidesアプリケーション、連続でアニメーションを行なうこともできるし、バックグラウンドにQuartz Composerを再生することもできるし、あなたのMacがどこまでアニメーションの負荷に耐えられるか、テストできるものになっている。

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