Microsoftは「Windows XP Service Pack(SP)3」の最終版に近いRelease Candidate(RC)テストビルドを、試してみたいという誰にでも提供し始めた。これは「Vista SP1」と同じようなやり方である。
MicrosoftはXP SP3 RCドキュメンテーションを一般に公開されているMicrosoft Downloadサイトに掲載し始めた。そしてXP SP3 RCはウェブ上の様々なファイルダウンロードサイトから入手できる。
Microsoftは米国時間12月3日から、XP SP3ビルドをMicrosoft Developer Network(MSCN)とTechNetの加入者に対して提供している。その当時、同社関係者は、XP SP3のパブリックテストビルドをいつ公開する計画かは明らかにしていなかった。
Microsoft関係者は、XP SP3の最終版は2008年前半中に公開されるはずと述べている。しかしどうなることやら:WindowsチームがOffice 2007チームの「控えめな約束と早めの提供」という足跡をたどるとすれば、最終版XP SP3も数カ月早めにリリースされるかもしれない・・・
XP SP3は主として、Microsoftが「XP SP2」を2004年に提供して以来、過去数年間にリリースしたフィックスと更新を集めたものである。しかしXP SP3には真新しい機能 も含まれている。例えばブラックホールルータの検出、ネットワークアクセス保護(NAP)のセキュリティ検疫、管理者とサービスポリシーエントリのセキュリティ強化、「Microsoft Kernel Mode Cryptographic Module」の追加、「Windows Product Activation」の修正などである。
MicrosoftはXP SP3でのアクティベーションの変更を以下のように説明している:
「『Windows Server 2003 SP2』や『Windows Vista』と同様に、ユーザーはこれから、Windows XP SP3の完全な統合的なインストレーションの際には、プロダクトキーを入力せずにオペレーティングシステムのインストレーションを完了させることができる。このオペレーティングシステムでは、ユーザーに『Genuine Advantage』の一環として、後からプロダクトキーの入力を求めるようになっている。従来のサービスパックと同じように、Microsoft Updateから入手できるアップデートパッケージを使ってWindows XP SP3をインストールするときにはプロダクトキーは要請されず、必要とされない。」
Microsoftは今週中に、Vista SP1のRCテストビルドを一般用に公開する。
筆者はMicrosoftの関係者に、XP SP3 RCのパブリックビルドを自社のサイトに掲載する時期について最新の情報を求めたが、まだ回答は得ていない。
(XP SP3の情報についてはWinBetaに感謝したい。)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ