One Laptop Per Child(OLPC)を率いるNicholas Negroponte氏が、(またもや)Microsoftに代わって話をしている。
Computerworldは、Negroponte氏が、MicrosoftはOLPCチームとデュアルブートのWindows XP/Linux XOラップトップに取り組んでいると発言していたことを取り上げていた。
Microsoft当局は公式にそのような計画を認めていない。Microsoftが述べているのは、XPがOLPCのXOシステムで機能するかどうかを判断しようと試みているということだけである。XPベースのOLPCのフィールドテストは2008年1月に開始する予定であるというのが最後に聞かれた話だ。
筆者はMicrosoftに対し、デュアルブートのWindows/Linuxコンフィギュレーションを、OLPCイニシアティブの参加者としてサポートすることを決定したのかと質問した。Microsoftからはまだ返答がない。
今週のNegroponte氏のCESでの発言は、MicrosoftがデュアルブートのXOラップトップの賜物を授けたのか否かということ以外にも、いくつかの疑問を生じさせた。
第1に:どうして子供たちや政府あるいはラップトップのメーカーなどが、デュアルブートのLinux/Windows OLPCシステムを欲しがるというのか?デュアルブートのMacならまだわかる。Macユーザーが欲しがる、または必要とするようなWindowsオンリーのプログラムがいくつか存在するからだ。しかしこのシナリオはXOラップトップが対象とするようなタイプのアプリケーションではつじつまが合わない。
次に:XOラップトップには、デュアルブートのWindowsとLinuxに対応できるほど十分な馬力すらないのではないか?2つのオペレーティングシステムの上に第3者アプリケーションを追加すれば、間違いなくスピードの遅い、ぶざまな失敗作となりそうに思える。
Negroponte氏はまた、OLPCを米国市場に導入する計画であると公言した。これらのマシンもデュアルブートのXP/Linuxシステムになるのか?思うに、MicrosoftのOEMとシステムビルダーの提携業者らは、Microsoftがここ米国で自分たちの他の(Vista)システムの需要に食い込む恐れがあるようなローエンドのXPベースPCを支援することについて、多少不安を感じるかもしれない。
たしかにデュアルブートのWindows/Linux OLPCは、途上国においてWindowsとLinux OLPCのいずれがより魅力的かという議論に終止符を打つだろう。しかしこのようなマシンは、不要な妥協の産物以上の何ものかになるだろうか?読者はどう考えるか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ