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進化するテレビ会議(7)--単純には進まなかった会議システムのIP化 - (page 3)

橋本啓介(CNAレポート・ジャパン)

2008-03-27 12:00

 テレビ会議システムも通信機器ということから言えば、電話と似た原理で動いていると言える。

 現在、ユニファイドコミュニケーションが衆目を集めているが、このユニファイドコミュニケーションは、規模の経済性と相互接続性の観点から、ネットワーク上に多様化して存在する通信機器を整理統合する動きと取れる。実は通信技術進化の論理が厳然とそこにあるのだ。ユニファイドコミュニケーションは必然的に出てきた通信技術の進化の通過点ともいえる。

どう圧縮して効率よく通信を行うか

 一方、インターネットアプリケーションのひとつとして開発されてきたウェブ会議システムも、双方向リアルタイム通信技術であることから、テレビ会議システムと同様な技術的課題を乗り越えてきた。リアルタイムの音声や映像をどう圧縮して効率よく通信を行うかはウェブ会議システムベンダーとしては大きな課題だ。

 テレビ会議システムでも同じだが、そもそも映像データは、ネットワークにおける帯域の制限の関係上、たとえば数百メガバイトもある生データのままではネットワーク上に送受信することは実用的ではない。従って、そのデータを数百分の一とかに圧縮することで、その限られた帯域でも送受信できるようにしているのだ。

 双方向リアルタイム通信技術にとっては、この圧縮技術はキモの部分であり、双方向リアルタイム通信技術の歴史は圧縮技術との戦いの歴史とも言える。それだけ高度で複雑な技術が要求される部分なのだ。

 ウェブ会議システムは、また、企業のファイアウォールやセキュリティ、プライベートIPからグローバルIPアドレスの変換など対応しなければならない技術もたくさんある。さらに、最近は、IPテレビ会議システム(H.323)や、携帯テレビ電話(H.324M)、あるいは一般電話などとの相互の接続も必要となってきている状況が一部出てきた。

 このように、テレビ会議システムやウェブ会議システムのIP化は単純ではなかった。IP化によって、ネットワークとの親和性や相互接続性という観点だけから見ても、技術開発は非常に複雑になった。最近の製品やシステムの複雑化と多様化は、このことを反映している。

 それでは次回2回に渡って、ビデオ会議システムとウェブ会議システムにはどういった製品やサービスがあるのか、システムの連携や拡張、システム構成例などについてそれぞれの基礎を説明していきたいと思う。


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