MicrosoftはOpen Source Initiativeの条件を満たし損ねたために、ドキュメンテーションコンパイラ「Sandcastle」をCodePlexレポジトリサイトから除去していたが、同社はOSIが承認したライセンスに基づき「Sandcastle」を再びリリースする準備を進めている。
MicrosoftのオープンソースとLinuxチームを率いるSam Ramji氏は、Sandcastleの件について読者にアップデート情報を提供するブログエントリを投稿していた。Ramji氏は、Sandcastleの事件によりMicrosoftがCodePlex上の他プロジェクトも見直すことになり、Microsoft Permissive License(MS-PL)が要求するとおりにソースが共有されていなかった他の未特定のケースも発見されたと述べた。米国時間7月2日のブログ記事でRamji氏は以下のように指摘している:
「Microsoftは同社主導のプロジェクトで他にもMs-PLに基づきライセンスされているものがソースを共有していないというケースを発見した。これらも取り除かれ、同様の見直しプロセスを経る予定である」
Ramji氏はまた、MicrosoftはただちにSandcastleをCodePlexに再掲載する予定であることを明らかにした:
「MicrosoftのSandcastleプロジェクトチームがMs-PLへの強力なサポートを再確認し、Sandcastleプロジェクトの全ソースコードをただちにリリースする準備を進めていることを発表できて嬉しく思う。これはわずかな努力ではないため、彼らを称賛したい。こうした措置はCodePlexでオープンソースプロジェクトをリリースする際に、Microsoftがソースコードに関してOSIの「Open Source Definition」を遵守したいという望みを示すものだと思う。」
Ramji氏は6月初旬、Sandcastleチームが実際のソースコードをリリースし損ねていたために、同プロジェクトをCodePlexから除去するように命じ、OSIに正式な謝罪を表明していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ