Sun Microsystemsは米国時間7月31日、リッチインターネットアプリケーション(RIA)向けソフトウェアプラットフォーム「JavaFX」のプレビュー版をリリースした。Sunは、このJavaFXが、見栄えのする素晴らしいインターネットアプリケーションの基盤となることを期待している。
JavaFXには、これまでのJavaと同様、プログラムを実行するためのソフトウェアと、それらのプログラムを書くためのプログラミング言語「JavaFX Script」が含まれている。
Javaはプログラミング業界では強力なブランドだが、主にサーバや携帯電話向けとして人気がある。Sunは、JavaFXをデスクトップPC上でソフトウェアを実行するための手段として売り込もうとしている。JavaFXは、二次元(2D)および三次元(3D)グラフィックス、音声および映像、アニメーションをサポートしている。
しかし、JavaFXは苦戦が予想される。Adobe SystemsのFlashはすでに広く利用されており、Microsoftの比較的新しいSilverlightは、より多目的に利用可能な第二版の開発が進められている。さらに、JavaScriptを使用した一般のHTMLウェブページも、さほど派手さを必要としない多くのRIAに有用であることが分かっている。
しかし、JavaFXで特に注目すべき点は、Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorからコンテンツをエクスポートできるツール「Project Nile」が付属する点だ。これにより、JavaFXをAdobeの統合スイート製品と組み合わせる際に役立つだろう。
Sunによると、2008年秋にデスクトップPC向け JavaFXの正式版をリリースし、2009年春にモバイル端末向けJavaFXの正式版をリリースする予定だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ