ディサークルは、同社が開発するポータル型ワークフローシステムの新バージョン「POWER EGG(パワーエッグ)2.0」を、2008年8月29日より出荷開始すると発表した。
「POWER EGG」は、業務における統制強化と効率向上を図る企業向けにポータル機能、グループウェア機能、ワークフロー機能、文書管理機能、顧客管理機能などを統合されたプラットフォーム上で提供するソフトウェア。すべてのアプリケーションで共通して利用できる組織情報データベース(組織図)やアクセス管理機能などを備える点が特長で、2000年の発売以来、2008年7月末時点で、自治体71団体を含む979社、19万8000ライセンスの導入実績があるという。
8月29日より出荷される新バージョンでは、使い勝手の向上、検索機能の拡充、内部統制へ対応するワークフローエンジンの強化などが行われている。たとえば、使い勝手の面では、認知心理学の知見に基づいて統一されたデザインや操作性の導入により、ユーザーのPCリテラシの高低にかかわらず、より良い操作感を得られるよう改善が行われているという。そのほか、社内コミュニケーションを活性化するためのコンテンツに対する、評価やコメントの入力機能や、アクセス数の表示機能などが追加されている。ワークフローエンジンについては、内部統制要件への対応や、承認ルートのより柔軟な設定が行えるような強化が施されたという。
さらに、新バージョンでは従来の提供方式を見直し、共通のエンジンとなる「ベースシステム」を基本に、「グループウェア」「汎用申請ワークフロー」「経費精算ワークフロー」「ファイル管理」「SFA」といった各種コンポーネントから必要な機能だけを選択して購入することが可能になった。
価格はユーザー数単位のライセンス形式となる。ポータル機能やベースエンジン、管理機能を含む「ベースシステム」が、8000円/1ライセンス。スケジュール、施設予約、掲示板、電子会議室、社内メールなどを含む「グループウェア」が、2000円/1ライセンス。「ファイル管理」が、2000円/1ライセンス。「汎用申請ワークフロー」(稟議/申請書)が、6000円/1ライセンス。「経費精算ワークフロー」(交通費/出張費/購入費/接待費)が、4000円/1ライセンス。「SFA」(顧客情報管理/コンタクト管理)が、6000円/1ライセンス。現行バージョン(1.x)のユーザーに対しては、2008年10月末より新バージョンへの移行ツールが提供される予定。