マイクロソフトのモバイルサービスは出遅れ気味?

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:菊地千枝子 2008年09月03日 05時09分

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 Googleが「Chrome」ブラウザを発表し、MicrosoftがiPhoneアプリストアに対抗するサービスを開始するという計画を明らかにしたことで、すべての注目がWindows Mobileに集まるだろう。

 この長い週末のニュースについて簡単にまとめると:2年前にGoogleは独自のブラウザを開発する計画はないと述べていたが、Eric Schmidt氏と彼の会社はまさにそれを行っている――そして皮肉にも、Microsoftが何年か前にマルチメディアブラウジング技術に使ったのと同じコード名(「Chrome」)を使っている。次なるGoogleとMicrosoftの戦いを取りあげたくてうずうずしている多くの評論家は、すでに「Internet Explorer(IE)」が歩く屍だと宣言している。しかしChromeは実際のところ、PC用IEというよりはモバイル用IEへの攻撃である。

 MicrosoftのモバイルブラウザはPC用IEよりも数世代遅れている。Microsoftは最終バージョンが今秋に予定されているIE8のBeta 2を出したばかりだが、Windows Mobileプラットフォームではまだ、これから数カ月後にIE6を出そうという段階にある。

 2008年7月にMicrosoftパートナーカンファレンスでMicrosoftのMobile Communications Businessのシニアバイスプレジデントを務めるAndy Lees氏はスピーチのなかで以下のように述べている:

 「それではこのデバイスは何のために使われているのか?もちろん、消費者はこのデバイスを使って、インターネットにアクセスするといったことができるようになりたいのだ。だからわが社はInternet Explorer 6.0をWindows Mobileに取り込み、それを半年内に完成しようとしている。そしてみなさんはモバイルデバイスから完全なPCを体験できるようになる。これは省略されたブラウザではなく、完全なIE6である。われわれはWindows Mobileを引き続き改良し、革新のペースを速めるに伴い、新バージョンを取り入れていくつもりである。」

 他方で先週末にかけてistartedsomethingのLong Zheng氏は、求人広告のおかげで、MicrosoftのWindows Mobile用のモバイルアプリストアに関する言及を発見した。来たる「SkyMarket」は、Windows Mobile分野で登場する予定の新しい「Sky」ベースのコード名のひとつである。ほかにも「SkyLine」や「SkyBox」が準備中であることを、ほかのMicrosoftウォッチャーが発見している。SkyLineとSkyBoxの両方とも、WinMoプラットフォームのために準備がすすめられている新モバイルサービスに関係しているようだ。

 ほかの関連した名前に基づくと――Windows Live SkyDriveはクラウドベースのパーソナルストレージサービス(空中のドライブ)――SkyLineはVoIPに関係していて、もしかしたらMicrosoftがホストするVoIPサービスなのではないかと思っている。そしてSkyBoxは、これがクラウドベースのMicrosoftがホストする電子メールのインボックスで、企業を対象としており、Windows Live MailやWindows Live Hotmailと差別化されたものであっても不思議はないと思う。もっともこれは筆者の単なる想像にすぎない…。

 SkyBoxに関する求人情報は、Microsoft Onlineの企業サービスに関連しているように聞こえる。換言すると、MicrosoftがホストするSharePoint、MicrosoftがホストするExchange、MicrosoftがホストするCRMやその他のモバイルサービスコンポーネントである。SkyLineも同様に思える。SkyLineの求人情報から:

 「Mobile Services革命に参加しましょう!Windows Mobile とOnline ServicesはMicrosoftで最も急速に成長している2つの事業です。われわれはWindows Mobileやその他のデバイスを強化し、Microsoftに巨大な収入源を開き、RIM、iPhone、Androidといった製品と直接対決するためのソフトウェアプラスサービスを構築する機動的な新興チームです。ビジネスグレードの電子メールソリューションにはじまり、他にも説得力あるサービスの提供を控えています。」

 今のところ、これらの来るMobileサービスをめぐり、成果物よりも多くの疑問が浮かぶ。SkyLineとSkyBoxはWindows Mobileの新ビジネスサービス「Rouge」とどのように関係するのか?SkyMarketは、しばらく前に聞いたオンライン動画ストア「Zune VideoX」とどのように関係する、あるいは置き換えるのか?

 最大の疑問はこうである:これにMicrosoftはなぜこんなに時間をかけているのか?SkyMarket、SkyLine、そしてSkyBoxはいずれも初期あるいは新規事業の段階にある。Windows Mobile 7は、2008年終わりまたは2009年初めに通信キャリアにリリースされると予想されている。つまり最初のWinMo 7電話は――IE6ブラウザとおそらく新アプリ市場とともに――2009年に登場することを意味する。WinMobileフォンの差別化を助けるSkyLine、SkyBox、そしてその他のパーソナルおよびビジネスサービスは、おそらく「WinMobile 8」までリリースされないだろう…。

 Microsoftはモバイル分野で競争力を維持するためには出遅れすぎなのか?これによりGoogleのChromeが参入し、レドモンドを完全に打ちのめす余地を与えているのか?あるいはMicrosoftの「Software + Services」戦略は、同社のモバイル競合者がもっていない便益を提供するのだろうか?

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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