Windowsチームは「Vista」とそれを補完するサーバ「Windows Server 2008」ののサービスパック第2弾(SP2)の準備を進めており、これらSP2を「Windows 7」のリリース前に提供することを目指していると、筆者の情報筋が述べている。
Microsoftはすでに、少なくとも、選ばれたハードウェアとソフトウェアの提携相手にVista SP2のベータをすでに提供したと聞いている。同社がWindows 7の初期ビルドを手作業で選んだわずかな数の人々に提供しているのと同じやり方だ。筆者はMicrosoftが来るSP2ベータに関してKnowledge Baseで米国時間10月2日に代替的な記事を掲載していたことに気が付いた。(ほかのブロガーも何人かこれに気が付いていたようだ。)
Vista SP2またはWindows Server 2008 SP2で予定されている機能については、テスターらから何の情報もまだ聞かれていない。しかし以下が、筆者の情報筋から聞いた限りの多少の情報である:
- Microsoftの目標は、VistaとWindows Server 2008を配備するか、あるいはWindows 7とWindows Server 2008 R2(別名Windows 7 Server)を待つべきかをめぐるユーザー間の混乱を緩和するために、Windows 7を提供する前に、両SP2リリースを提供することである。現在Microsoftは、Windows 7を2009年後半に製造工程向けリリース(RTM)するねらいであると考えられている。同社はWindows Server 2008 R2は2010年に向けて準備されていると述べている。
- MicrosoftはWindowsのクライアントとサーバコードを横並びに保とうとしているため、Windows Server 2008はVista SP1のコードベースの周辺に構築された。これがServer 2008の最初の単独サービスパックが「SP2」と呼ばれる所以である。多くの顧客が依然として、最初の単独SPが出されるより前に、新しいOSを配備することを躊躇しているため、Microsoftはまた、これらのユーザーにアップグレードを考慮するように説得するために、サーバのSP2を出すべく推し進めているのである。
- Windows Server 2008 SP2の最大の成果物は、そのサーバOSと「Hyper-V」との統合であろう。
(Windowsクライアントとサーバのチームに対し、それぞれのSP2の機能とタイミングについてコメントを求めた。もしいつか返事を得られれば、本稿をアップデートする。MicrosoftからVista SP1に関する情報を聞き出すことがどれほど困難であったかを踏まえると、すぐにとは期待していない…。)
アップデート:広報担当者を通して、Vistaチームが述べるすべては次のとおりである:「Microsoftは第2のWindows Vistaサービスパック(Windows Vista SP2)に取り組んでおり、今後数カ月内にさらに詳細を明かす予定である。」
アップデート2:広報担当者を通して、サーバチームからは次のとおりである:「(上記の)コメントは、Windows Serverにも該当する。MicrosoftはWS09 SP2に関して現時点ではタイミングやリリースの計画についてはさらに詳細にはコメントしないが、今後数カ月内にもっと詳細を明かす予定だ。」
情報筋からの内部スケジュール情報によると、MicrosoftはWindows 7のパブリック「Beta 1」を12月半ばにリリースすると見込まれる。Windows Server 2008 R2のBeta 1がいつ予定されているかに関してはまだ聞いていない。しかしこれも筆者は1、2カ月後と踏んでいる。Microsoftが本当にVista SP2とWindows Server 2008 SP2を先にまずリリースしたいと望んでいるなら、両SP2をテストして提供するまでに、Microsoftにはあまり多くの時間が残されていない。
タイミングを考えると、MicrosoftはVista SP2を通してWindows 7に組み入れる調整や機能を提供することに決定するだろうか。VistaまたはWin Server 2008 SP2の一部として、Microsoftに提供することを望むフィックスや調整はありますか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ