目指すはクリーンな社内政治--成功のための5つのステップ - (page 4)

文:Kelly Pate Dwyer(Special to BNET) 翻訳校正:石橋啓一郎

2009-04-17 11:56

ステップ4 そつなく昇進を勝ち取る

ゴール:自分を目立たせ、必要不可欠な人間にする

 あなたは自分が競争をしているとは思っていないかも知れないが、職場は競争の場だ。成功するためにはリングに上がらなくてはならないし、時には、雇用を維持するというためだけに戦わなくてはならない場合もある。多くの場合、攻撃は最大の防御だ。また、自分の欠点や他人の意志に思い悩むべきではない。自分の得意なことに集中することで仕事をうまく進める方法を探り、他の人の方が得意な仕事は譲り、複数の部門が関わるプロジェクトや、会社の戦略と結びつく、あなたの専門を生かせるプロジェクトへの参加を希望すべきだ。そうすることで、あなたのアイデアや能力を示すことができ、幅広い横断的な意志決定者と関わることができるだろう。

 さらに重要なことは、あなたがいい仕事をしているからと言って、周りの人がそれに気づいているとは限らないということだ。ある程度は、あなたは自分の成果を宣伝する必要がある。これは、休憩室で自慢をしろということではない。大事なのは話すことではなく、示すことだ。以下ではその方法を説明する。

 リプレイ:何か成果を上げたら、他の部門や顧客、製品でもう一度同じことをやると提案する。一度目の成功は、あなたのアイデアを売り込んでくれる。

 パス:HomeSphereのRenner氏は、「私」ではなく「われわれ」という言葉を使うことを勧めている。それでも同僚はあなたの業績を理解するだろうし、自分のチームを公に賞賛することで、チームからの敬意を受けることができる。

 速攻:同僚と廊下で行き会って、最近はどうだと聞かれたら、迷わず仕事は非常にうまくいっていると答えるといい。彼らは多くの場合その理由を聞いてくるし、いいニュースを広めてくれる。

プランB

守りを固める

 どんなベテランのプレーヤーでも、調子の悪い日はある。以下では、失敗から自分を守り、回復する方法を説明する。

 スポーツマン的な振る舞いをする。言い争うのではなく、議論する。怒っているときには、あなたが何に対して、なぜ腹を立てているのかをしっかりと、しかし落ち着いて説明すべきだ。相手が言い争いたいのであれば、相手には大声で叫ばせればいい。相手が冷静になってきたら、論点に戻り、懸念について説明する。

 失敗を認めるべき時と、黙っているべき時を知る。ミーティングであなたがしゃべったあと、全員が黙ってしまっても、謝ったり撤回したりしてはならない。自分のミスにより注意をひきつけるだけのことだ。それは放っておき、新しいプランを考えたり、他の人のプランを支持した方がいい。小さな間違いは、すぐに忘れられるものだ。ただし、そのミスが個人攻撃であり、誰かを侮辱したり、感情を傷つけたりしたのであれば、相手は決して忘れてくれない。すぐに謝るべきだ。

 「付き合いがいい」と言われることに注意する。熱心に働くことと、会社の犬になることには、明確な違いがある。自分のゴールを理解しているのでない限り(例えば、パートナーになろうとしている準弁護士など)、管理できない量の仕事を引き受けてはならないし、注意を引くために110%のことをやっってはならない。そんなことをしても、その後もそれだけの仕事をこなし続けることが期待されるだけだ。

 キッカーには話しかけない。経営心理学者のThacker氏は、リーダーが嫌っている同僚とつきあうことには注意すべきだとしている。「同類に見られかねない」からだという。「多くの人は、これを見逃している」。あなたにとって、抵抗することの方が大事だというのであればいいが、その友情があなたの地位を脅かす前に、それだけの意味があるかどうかを考えておいた方がいい。

 試合に戻る。あなたの上司は割り当てた仕事を忘れるかもしれないし、同僚はあなたを打ち合わせに呼ぶのを忘れるかも知れない。忘れてしまったことに不平を言わないこと。それよりも、あなたの知識やスキルを示すことのできるプロジェクトで活躍して、自分を目立たせることだ。

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