編集部からのお知らせ
New! 記事まとめ「ISMAP-LIU」
話題の記事まとめ「通信障害と社会リスク」

グーグルとマイクロソフト、本当の悪者はどっち?--RSA Conference 2009レポート - (page 2)

藤本京子(編集部)

2009-04-25 08:24

あらゆる個人情報を持つGoogle

 ここで、Googleが提供するサービスと、そのサービスでGoogleが入手できる個人情報について考えてみよう。

 「Googleは検索サービスを提供し、検索履歴でユーザーの興味が把握できる。Google Mapsでは、ユーザーがどこに行こうとしているのか、どの地域に興味があるのかがわかり、Google Latitudeでは携帯電話のGPSで友達がどこにいるかすぐにわかる。Google Calenderでは、ユーザーの予定もすべて把握でき、Google Talkで誰と何を話したかもわかる。Picasaで家族や友人の顔もわかるし、どこに遊びに行ったかもわかる。ああ、YouTubeに動画をアップロードすれば、もっと詳しい家族の状況がわかるね。Google Healthで健康管理か。すべて便利なサービスばかりだ」と、皮肉たっぷりに説明するWinkler氏。同氏はさらに「Google Street Viewは商用施設にとっては便利なサービスだが、個人宅で庭に子供のおもちゃがころがっていたり、垣根が高くて外からは見えにくい家がわかるというのはどうだろうか。また、Google Checkoutで大人のおもちゃを購入したことがばれたらどう思う?」と続ける。

 つまりWinkler氏は、Googleがユーザーの生活のすべてを把握できることに危機感を覚えているのだ。「これだけの情報があれば、何かをしようと思えば何だってできる。もしこれらの情報を政府が入手しているとすれば、多くの人は激しく反発するだろう。それがGoogleがやっているとなると、クールだと言う。本当にこれはクールなことなんだろうか」とWinkler氏は指摘する。

 では、われわれユーザーは一体どうすればいいのか。「私は誰にどうしろとも言うつもりはないし、Googleの提供するサービスが便利だということも理解している。ただ、何も考えずにすべての情報を彼らに提供してしまうのはどうかと思っているのだ。Googleの提供するサービスは、生活のあらゆる領域に達している。彼らはそのサービスを通じて、人には知られたくないようなあなたの好みも把握できている。ほかの誰よりあなたのことを知っているのだ。それでいいのかどうか、もう一度考えてみてほしい」とWinkler氏は言う。

 「Microsoftが独占企業だと非難されているが、Microsoft以上に個人情報を持っているのはGoogleだ。ソフトウェアはデータなしには意味をなさない。そのデータを握っているのはGoogleなのだ」(Winkler氏)

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    【講演資料】Sentinel運用デモ-- ログ収集から脅威の検知・対処まで画面を使って解説します

  2. セキュリティ

    SASEのすべてを1冊で理解、ユースケース、ネットワーキング機能、セキュリティ機能、10の利点

  3. ビジネスアプリケーション

    北海道庁、コロナワクチン接種の予約受付から結果登録まで一気通貫したワークフローを2週間で構築

  4. セキュリティ

    Sentinel運用デモ-- ログ収集から脅威の検知・対処まで画面を使って解説します

  5. セキュリティ

    セキュアなテレワーク推進に欠かせない「ゼロトラスト」、実装で重要な7項目と具体的な対処法

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]