第6回目の「あったらいいな」は、日本最大のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「mixi」と、求人サイト「Find Job !」を運営するミクシィです。ミクシィでは、「コミュニケーションを進化させて人々の生活を豊かにする」というビジョンを掲げており、社内でもコミュニケーションを大切にしています。「人と人とのつながり」をサービスとして提供するミクシィ自身は、社内でコミュニケーションを円滑に図るための施策として、どのような工夫をしているのでしょうか? オフィスデザインへのこだわりや、毎月開かれる社内イベントなど同社の取り組みをご紹介します。
コミュニケーションが生活を豊かにする
みんなと仲良くなりそう度 | ★★★★★ |
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企画を提案しやすそう度 | ★★★☆☆ |
会議が楽しくなりそう度 | ★★★★★ |
和気あいあい度 | ★★★★☆ |
社長との距離が近いぞ度 | ★★★★☆ |
ミクシィの人事部長である高久聡子さんと、同部 採用グループ リードリクルーターの水本敦則さんにお聞きしました。
2004年にオープンしたmixiは、2009年3月現在で1683万人を超えるユーザーを抱えており、「コミュニケーションのインフラ」という位置づけで更なる事業を展開しているところです。一方、会社設立当時から手掛けてきたFind Job !は、ウェブディレクターやウェブエンジニア、ウェブデザイナーなど、ウェブに特化した求人情報サイトとして成長を遂げてきました。ミクシィは、2006年9月に東京マザーズへの株式上場を果たし、こうした事業展開の流れの中で社員数も急激に増えました。そして、働きやすい環境を整備するため、2007年7月、現在の原宿に本社を移転しました。
リードリクルーターの水本さんは、「会社として『コミュニケーションを進化させて人々の生活を豊かにする』というビジョンがあるからという以前に、もともとミクシィでは設立当初からコミュニケーションを大事にする風土があります」と話します。
mixi立ち上げ時に20名程だった同社の社員数は、2006年には139名、2007年の夏前には200名を超えました。さすがに当事のオフィスでは人があふれるようになったため、現在の社屋へ2007年7月に移転したのです。「人数が急拡大した時期で、新社屋ではオフィス内のフロアも分かれたため、ワンフロアに全員がいて顔を合わせつつ自然とやりとりしていた環境と比べると、コミュニケーションを図る絶対値がどうしても不足してくるという課題が出てきました」と水本さん。そのためミクシィでは、以下のようにコミュニケーションラインをつなぐための仕組みをいくつか用意しています。
各フロアに「チャットハブ」と呼ばれるエリアを設置。複合機やゴミ箱、冷蔵庫やコーヒーマシンなどをそこに集結させることで、部署の異なるスタッフが自然と集って偶発的なコミュニケーションが生まれる仕組みを用意。
それぞれ異なるコンセプトを持つデザインの会議室を設置。話し合われる内容や、社内・社外の会議によって使い分けている。
社員全員が一同に集まれる規模の「コラボレーションスペース」に、ダーツ、卓球台、ビリヤード、マッサージ機、軽食用の自動販売機を設置し、息抜きやリラックスできるスペースを提供。