Microsoftが「Windows 7」の予想小売価格を発表して約1週間、騒ぎが収まりつつある中、一部のWindowsユーザーは、価格体系の詳細(と公開されていない部分)を理解しはじめたようだ。
半額キャンペーン中にWindows 7(米国では7月11日まで提供)を事前予約した顧客は、早まったかもしれないと思い始めている。というのは、「Family Pack」を提供するのかどうか、いつ提供するのかについて、Microsoftが明確にしていないからだ。
Family Packは、複数のライセンスを割引価格で購入し複数のマシンにインストールできるというものだが、Microsoftの担当者は先週、Windows 7でこのFamily Packを提供するかどうかのコメントを避けた。一方、Kristan Kenney氏は、「Windows 7 Home Premium」ライセンスで、Windows 7 Family Packの登場を確信できるような文章を発見した。Kenney氏が7月2日にこの発見を紹介したところ、Kenney氏のブログには、無理もないことだが、数人がMicrosoftに対する怒りの声を寄せている。
“Will”と名乗る人物は、「私は3本を事前予約してしまった。その後に(Microsoftは、Family Packの存在を)明らかにするのか???」とコメントしている。
また、“TheBigOldDog”と名乗る人物は、「Family Packがそのときに提供されていなかったため、割引価格で事前予約した人はひどい目に遭う、というわけだ。やはりそうだった。Microsoftはやっぱりひどいことをする」と書き残している。
Microsoftは「Windows Vista」でFamily Pack提供に至ったが、2007年1月のローンチの直前までFamily Packの提供について明言しなかった。Vista Family Packは、「Vista Ultimate」を購入した人に提供された(だが、MicrosoftはFamily Packの提供を終了したので、Windowsのウェブサイトで検索しても出てこない)。
アップデート:同僚のEd Bott氏が、MicrosoftはWindows 7 Family Packを、AppleのFamily Packより10ドル安い189ドルで提供すると予想している。
Windows Ultimateといえば、Microsoftが「Windows 7 Ultimate」の事前予約で割引価格を用意していないことに対し、多くのユーザーが憤慨している。Microsoftは高価なUltimateの価格に見合うような魅力ある追加機能を提供できず、Vista Ultimateユーザーを中途半端な状態にしていることもあり、Ultimateユーザーの中にはMicrosoftに対し、Windows 7 Ultimateの無償版や割引を提供することで償うべきだと考える人もいたようだ。
だが、Microsoftが先週発表したWindows 7 Ultimateの価格では、既存Ultimateユーザーには何も割引がなかった。Microsoftは今年に入り、Ultimateの価格を強調せず、販売本数を減らして、ユーザーがWindows 7 Ultimateを選ばないようにもっていく考えを示唆している。
ひょっとして、まだ、Windowsマーケティング担当者の考えを変えさせることができるかもしれない。Family Pack、Ultimate、その他のWindows 7エディションで、Microsoftがすべきことは他に何があるだろうか?
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ