Microsoftはクライアント側で「Windows XP」サポートのフェイズアウトを警告しているが、「Windows Server」側でも同じことを開始した。
Windows Server部門公式ブログの米国時間9月15日付の記事で、Microsoftは「Windows 2000 Server」「Windows Server 2003」の顧客向けのサポート期限が近づいていると警告している。
Microsoftは、“メインストリーム”その後は“延長”として、ほとんどの企業顧客に10年間のサポートを提供している。メインストリームと延長の違いは、Microsoftがセキュリティ関連以外の修正をする・しないにある。メインストリームサポートでは、Microsoftはセキュリティ以外の修正プログラムを無償で提供していた。延長サポートでは、顧客はセキュリティ以外の修正プログラムが有償となり、メインストリームサポートが切れた後90日以内に延長修正プログラムサポート契約を申し込む必要がある(Software Assuranceに加入している場合は、メインストリーム終了後90日が経過した後でも購入できる)。
今週、MicrosoftはWindows 2000 Serverの延長サポートは2010年7月13日まで、と通知した。つまり、2010年7月13日で「Windows 2000 Serverは公式にはサポートされない」が、顧客はセルフヘルプのオンラインサポートを受けられる、ということになる。
(セルフヘルプオンラインサポートでは、「Knowledge Base」の記事、FAQ、トラブルシューティングなどにアクセスできる。このタイプのサポートは、Microsoftの製品のライフサイクル全体、さらに製品がサポート期間終了した後も12カ月間は利用できる。)
このほかにも、Windows Server 2003と「Windows Server 2003 R2」も2010年7月13日にメインストリームサポートの期限が終了する。その後は延長サポートとなり、Microsoftは無償のセキュリティ関連の修正プログラムと有償サポートを提供する。つまり、9月15日のブログによると、「延長サポート期間に開発されたセキュリティ以外の修正プログラムは、延長修正プログラムサポート(EHS)に申し込んでいる顧客のみに提供される」ことになる。
Microsoftはまた、Windows Server 2003のService Pack 3についても触れている。それによると、3回目のService Packの提供予定はないとのことだ。
Microsoftはクライアント側で、XPのサポート(無償のメインストリーム)が今年4月に終了したと警告し、「Windows 7」へのアップグレード奨励を狙っている。サーバチームも同じ戦術を利用し、Windows Serverの古いバージョンを利用する顧客に「Windows Server 2008 R2」へのアップグレードを検討してもらおうという狙いのようだ。
Windows 7とWindows Server 2008 R2は7月にRTM段階に入っており、8月/9月にボリュームライセンスユーザー向けにリリースされている。多くの企業顧客が“待ち”の姿勢をとる中、MicrosoftはService Packの提供を通じて企業顧客が最新バージョンのクライアントとサーバを使った実装を開始するキャンペーンをスタートしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ