MS、オープンソースコンテンツ管理アプリケーション「Orchard」を来週公開へ

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子

2009-11-05 11:00

 Microsoftが無料のオープンソースコンテンツ管理アプリケーションと同アプリケーション向けの再利用可能なコンポーネントの開発を進めている。開発コード名は「Orchard」という。

 同社は現地時間11月9日から5日間、ドイツ・ベルリンで開催する「TechEd Europe 2009」にて、Orchardの詳細計画を明らかにする予定だ。

 Orchardの詳細についてMicrosoftに問い合わせたが、返事はノーコメントだった。

 だが、TechEdの公式サイトにはセッション情報として、次のようなOrchardプロジェクトの説明がある。

Orchardは、オープンソースで再利用可能な無料のコンポーネントと、これらコンポーネントの上に構築し、さまざまな種類のウェブサイトを作成できるフル機能のCMSアプリケーションを開発するという新しい取り組みだ。コアチームとなる専任のASP.NET開発者は、まだ初期段階にあるOrchardプロジェクトを固めていくにあたって、.NETコミュニティのガイダンスと貢献を求めている。このセッションでは、プロジェクトの開発を率いるBradley Millington氏とのインタラクティングなディスカッションを通じて、プロジェクトに期待すること、自分のアプリケーションであったらいいなと思うコンポーネント、プロジェクトを現実のものにするにあたって最善のチャネルはどれか、などをテーマに、会場からのインプットを得たいと思っている。題材は、戦略でも機能でも、なんでもよい。

(このセッションは、11月11日水曜日の予定だ)

 Microsoftはすでに、「Oxite」という開発コード名でオープンソースのコンテンツ管理に取り組んでいる。OrchardはOxiteの新名称なのか、Oxiteの改訂版なのかについても尋ねてみたが、回答は得られなかった。

 Microsoftは2008年12月、Microsoft Public License(MS-Pl)の下でOxiteのアルファバージョンを公開した。当時、MicrosoftはOxiteを、「『ASP.NET MVC』を活用するために構築されているが、アセンブラに分解されており、ASP.NET WebFormの開発者でもデータをバックエンドで利用したり、ユーティリティコードを使うことができ、『Visual Studio Team Suite』(DB Pro、Test、その他)や『Background Services Architecture』(トラックバックの送信、電子メール、その他、いずれもウェブサイト自身の遅延を防止するためにバックグラウンドで処理される)の使用を支援する」と説明していた。

 Orchardは、「DotNetNuke」など、他の既存CMSシステムとどのような関係になるのだろうか?DotNetNukeの共同設立者、Shaun Walker氏はMicrosoft幹部とともにCodePlex Foundationのボードメンバーに就任している。とすると、OrchardはCodePlex Foundationのプロジェクトになるのだろうか?

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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