Microsoftはこれから数週間かけて、2009年6月にリリースした最新の検索エンジン「Bing」の初のメジャーアップデートを行う。
(Microsoftは「Bing 2.0」という表現を好んでいないが、2009年夏に次期アップデート計画について知らされたMicrosoftの熱狂的な社員がこれをBing 2.0と表現している。Microsoftが数カ月前にビジュアル検索機能の提供を開始したとき、同社代表者はこの秋に大規模なアップデートを計画していることを認めていた。)
いまBing.comのページをみても、これまでとなにも変わっていないようにみえるはずだ。Bingサーバにアップデートが反映されるまで、多少の時間を要する。
米国時間11月11日、Microsoftの代表者より、最新のBingアップデートについて、以下のような情報をもらった。
このアップデートには、コンピュータを利用したコンピューテーショナルナレッジエンジン「Wolfram Alpha」との提携が含まれており、Wolfram Alphaの健康・栄養に関連した構造化データをBingの検索結果に表示する。
このほかにも、多数のアップデートをリリースする。新たに開始するものとしては、天気やイベント情報などのローカル検索や「City Slideshows」がある。また、「Bing Shopping」でのエクスペリエンスの改善、クリックする前にウェブサイトや検索のスナップショットを表示する「Hover Preview」の最新版など、既存サービスも強化する。ご注意いただきたいのは、Wolfram Alpha統合を含み、全ての新機能はまず、限定ユーザー向けのリリースとなる点だ。全ユーザーが利用できるようになるのは数週間後となる。
関連したニュースとして、Microsoftは今週、「Bing Video」を開始した。「MSN Video」の最新版となり、Bing検索技術が含まれている。Bing Videoは、「MSN」「Hulu」「You Tube」などのソースから動画コンテンツを表示できるハブとなる。
アップデート:MicrosoftとWolframの提携について、11月11日付でWolfram Alphaのブログにも情報があった。Wolframの幹部は、自社が先日開始したWolfram Alpha APIの最初の顧客の1社がMicrosoftであると記している。
BingはわれわれのAPIを利用して、Wolfram|Alphaの数万のアルゴリズムと膨大な量のデータにシームレスにアクセスし、検索結果に組み込むことができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ